よこしまな国(北朝鮮情勢のニュースを受けて)

回転の「回」。読んでの通り、「まわる」の意味だが、なぜ、こういう字形になっているのか、深く考えてみるのも面白い。「回」には別の読み方に、「たがう」や「よこしま」という意味もある。なぜ、回ることが「たがう」や「よこしま」なのか。
 
これと同じことは「国」という字形にも言えそうだ。「口」の中に顔を出してくる「玉(たま)」。それが「国」だ。玉を口で囲んでいると考えれば、この国という一文字の中にも、「たがう」ものが出現していると考えられないこともない。それを、ほんとうの「国」と偽りの「くに」とイメージしてみよう。

ほんとうの「国」は戦争を好まない。 
よこしまな「国」は戦争を好む。
ほんとうの国は「口」の中に玉(霊:たま)が宿っているからだ。
  
このように、「回」という文字には、内包の「口」と外延の「口」の意味が込められているように感じている。この二つがあるから、世界は回っている。しかし、人間はまだ外側の「口」しか知らない。そこに生まれているのが、よこしまな国、すなわち国家というものだろう。
  
二つの「口」の存在を知れば、ほんとうの「国」というものがどういうものか分かってくる。そして、二つの口の存在を知れば、世界は再び新たな回転を開始する。本来、それがre-volution(革命)と呼ばれるべきもの。
 
内部と外部の分離の秘密を知る者たちが世界を回していることに、僕らはそろそろ気づいてもいいのではないか。
 
回転の知性を!!

空母