シュタイナー思想とヌーソロジー ——物質と精神をつなぐ思考を求めて

ヌーソロジーのシュタイナーとのコラボ本、Amazonで予約を開始したようだ。長かった。もともと、この本の企画は、2013年の夏に観音企画の影山氏が神戸でシュタイナーVSヌーソロジーの対談イベントを行ったことが起点になっている。
 
その後、東京でも似たイベントを行い、そのとき、たまたま参加してくれていた江口氏なる怪しげな人物(笑)が、内容に痛く関心を示してくれて、書籍化の話を持ち込んできてくれた。
 
いきなりの話で、最初は一体、何者かと思ったが、この江口氏なる人物、元々は音楽関係の方で、あの知る人ぞ知る伝説のバンド「たま」のプロデューサーだった。「たま」の最大のヒット曲は「さよなら人類」。〜今日、人類が初めて木星に着いたよ♫〜。というあの名曲だ。
 
「たま」?「さよなら人類」?「木星に着いた」?……こりゃ、やるっきゃないだろ(笑)、ということで、イベントに参加してくれた福田、大野の両氏も快諾。そこから、神戸、東京での話の内容のテープ起こし原稿をベースに、書籍化の作業が始まった。
 
神戸ではシュタイナー研究家の福田氏、東京ではそこに医学博士でシュタイナーにも詳しい大野氏の参戦。時と場所も違えば、メンツも話の内容も違う。この二つのイベントをミックスするわけだから、これは当然、ありもしなかった、もしくは、ありえたかもしれないコンサートのライブ盤を作るような作業になる。
 
江口氏の編集作業はたぶん地獄のような様相だったに違いない(笑)。壮大すぎて、底の見えないシュタイナーの思想と、未だ海のものとも山のものとも得体の知れないヌーソロジー。その二つを合体させていく作業なのだ。
 
本のためのミーティングも四人で何度か持った。書き起こし原稿だけでは貧弱だったので、そこに加筆分が、断続的に堆積していく。江口氏は、そのつど、そのつど、三人から送られてくる原稿を、齟齬をきたさないように、元原稿に組み込んでは架空のイベントを演出していく。離れ業だ。
 
まさに、時系列を無視した持続空間での講演本+鼎談本ということになる(笑)。ほんでもって、気がついたら、1000ページば遥かに越しとるやんけ〜!!!という、掟破りの体裁に。この暴挙に目を瞑っていただいた出版元のヒカルランドの石井社長にも頭を下げたい。
 
こんな作り方の本は、僕も初めてなので、実際に手に取ったときの感触が楽しみではある。ジャケット(装丁)もヌースのイベントにちょくちょく顔を出してくれる画家のマシマ氏の作品をベースに天海氏がCG処理を施したものが採用された。発火するエーテル体のイメージだろう。二人ともヌーソロジーとシュタイナーの何たるかを知っている人物なので、本の内容にもバッチリ、マッチしている。お二人の協力に心から感謝!!
 
初版印刷部数1000部、おまけに1200ページ近い分量、ということで、致し方なく高価な本になっているけど、そのへんの本を4〜5冊買うより、遥かに強烈な意識体験が味わえると思うので、そんなに損はないと思います。ヌーソロジーに関心がある方のみならず、シュタイナーを学んでいる方も是非。
 
ということで、Amazonページ、紹介しておきます。
 
シュタイナー思想とヌーソロジー ——物質と精神をつなぐ思考を求めて

シュタイナー思想とヌーソロジー——物質と精神をつなぐ思考を求めて