人間の内面・外面の関係を思いつくままに

今回は前回紹介した人間の内面・外面の図について、いろいろと思いつくままに。
 
1.人間の内面では奥行きが幅化して、延長空間となっている。
2.人間の外面では奥行きは本来性を持ち、純粋持続として働いている。
3.通常の認識では、人間の内面で人間の外面がイメージされ、この差異が見えていない。
 
4.人間の内面は他者が見ている空間である。
5.よって、人間の内面は概念にすぎない。
6.表象(リンゴの見え)は、人間の内面と外面が重なり合うところに生じる。
7.つまり、人間の内面が瞬間性をセットし、その瞬間性を人間の外面が把持していることによって、表象が意識化されているということ。
 
8.その意味で、人間の内面を外在とするなら、人間の外面は内在である。
9.人間の外面は現象を映し出すスクリーンのようなもので、それ自身は動いていない。
10.人間の外面は「個」の固有性を担保する特異性(生の現場)である。
11.人間の外面は、当然、時空内部には含まれていない。
 
12.人間の外面においては奥行きは射線となって潰れている。
13.この潰れは、人間の内面においては侵入不可能な差異として現れる。
14.この差異が人間の内面では複素空間=量子として観察される。
15.量子は人間の外面が、人間の内面に射影されたものである。
 
こうした一連の仮定によって、人間自体が持った従来の思考の形式が大きく変化してくることが予想されてくる。
 
思考の場所の革命を起こすこと。それが「シリウス革命」の意味だよ。

人間の内面と外面