POPが好き

昼間、某大手出版社S社のO氏と会った。O氏とは東京に出る度に互いのスケジュールが合えば必ず会うことにしている。ヌース理論をいかなるスタイルで若い世代に発信するか——二人が会って話す話題はいつもそれだ。

実のところ、O氏は90年代前半に、あのキャピキャピで有名な女性誌のC誌に何とUFO特集なるものを36ページもねじこんだ辣腕編集者だ。今でこそちょっと落ち着いたものの、当時はレゲエヘアーをなびかせ、黒皮のコートをはおり、日本中のキてる異端文化人の取材をしまくっていたgrooveyな人物。でも、人柄はとってもあたたかい。年もわたしと一緒。十数年前に知り合ったのだけど、音楽の趣味がほとんど同じだったものだから、すぐさま意気投合し、親しい友人になった。今回は彼のブレーンであるエディターのKさんとデザイナーのMさんを連れ立って、ホテルを来訪。ヌースをいかにして世に出すかの密談となった。

密談なので………中味は内緒(笑)。とにかく、濃密なトークで、話は終始、大盛り上がり。皆、クールでいいんだよなぁ。こうしたクリエーター仲間で会合をすると、POPとは何か、という話題でいつも盛り上がる。というのも、わたしが、ヌースはPOPでハイパーでエッジが利いた表現で行きたいのよねぇー、と無理難題を要求をするからだ。今日もごたぶんにもれず、途中その話になった。
ポップスを始めとして、POPがカバーする意味の範囲はかなり広範だ。大方の人はPOPを「親しみやすい」「分かりやすい」「売れ線狙い」ぐらいの意味にしか取っていない。わたしのいうPOPとは音楽であれば、ビートルズが代表格なのだけど、、、ここは、いい機会だから「POP」の言わんとするところを伝えておこうかな。。

POPという言葉は、もちろんpopular(大衆)という語から派生したものだが、その出自は50年代にイギリスで起こった芸術運動にあるというのが定説。

Art Words -現代美術キーワード

日本で、芸術がアートへと名を変えるようになったきっかけも、このポップの登場によるところが大きい。〈芸術〉と〈アート〉は英語では同じでも、日本語では明確にニュアンスが違う。芸術は商業的であってはいけないが、アートは商業主義を馬鹿にしない。いや、むしろ、商業主義にある程度、乗れなければアートとは呼びにくい。そうした意味で、「POP」とはその本来が、芸術が担った役割、可能性を、商業主義の中に移植させたような概念としてスタートしたと考えていい。商業主義や物質主義を否定するのではなく、むしろ、その中に芸術の発展性の活路を見いだすという視点の転換が、このPOPという言葉に込められていたということだ。だから、裏を返せば、POPの根底には芸術性が根付いていなければならない。では、芸術とは何か………。

あれっ?ついついリキんでしまっているじゃないの、、、っと。
ごめんなさい。これってブログだったよね(笑)。
長いと読む人がいなくなるから、続きは、また明日。