2013: The Day God Sees God

 連休後半、中日の今日は会社に出勤して本日閉め切りの広告原稿の制作を大急ぎで上げた。その後、NC-generatorの外装についての業者との打ち合わせ、スターピープル次号掲載の原稿の校正チェック等、何かとバタバタして終わる。階下の営業の方も注文の電話がなりっぱなしでかなり忙しそうだった。
そんな中、うれしいメールが一通舞い込んだ。カナダ在住のAさんからだ。Aさんはアーティストで人神を読んでヌース理論のファンになってくれた女性。そんなAさんから、サイトに掲載している「人神・英語版」の訳文に対する意見があったのはつい2週間ほど前。原文(日本語版)のニュアンスが正確に訳されてなくてあまりいい翻訳ではない、というご意見だった。現在の訳文はzavetoneという雑誌に5年ほど前に掲載されていたもので、翻訳者はオーストラリアから来ていた学生のBenくんという子。翻訳のプロではなかったので、確かに優れた英訳というわけではなかったが、zavetoneはカリフォルニア当たりにも数千冊出回っている雑誌だったので、掲載をOKした下りがある。

 Benくんには本当に申し訳ないのだが、それならばと、Aさんに再翻訳を願い出てみた。すると、一つ返事でOK。今日、その訳文が送られて来たのだ。なるほど、比較して読み直すと、書き直しがかなり入っている。英語がさほど得意でないわたしでも、かなり熟れた表現に変わっているのがわかる。音読したときのリズムもかなりよくなっていて、以前よりもぎくしゃくした感じがなく、文中のKOHSEN/OCOT間の会話に緊迫感が出ている感じがする。ちょっとOCOTの台詞の部分を引っ張りだしてきてみよう。

[The expression of “Plutorian” is not precise. That is because humanoids do not exist on Pluto. To humans, I reflect a more conceptual existence. I think a description of Transformer Gestalt is most suitable. This gestalt has been brought to promote conscious evolution of Earthians.]

ってな具合である。わたしも読みながらついつい嬉しくなって、Macのテキストエディットのネイティブスピーチ機能にかけてみることにした。これがなかなか面白い。(新訳を早速UPしておくので、MacのOSXを使っている「人神」ファンの方はテキストエディットにコピペして、是非、お試しあれ)コンピュータ音声による読み上げは例によって例のごとく無機的で、ところどころ発音や抑揚が無茶苦茶になるが、このチープながさつさが、OCOTの台詞の部分の雰囲気に実に合っている。ってなわけで、この新翻訳にしばらく聞き入ってしまった。

しかし、この「2013: 人類が神を見る日」の英語のタイトルだが、故意に“2013: The Day God Sees God”にしている。これは直訳すると「神が神を見る日」という意味になる。カバラに出てくるアイン・ソフ(神が神を見るという意がある)という言葉を意識してつけた英語タイトルなのだが、英語圏の人にこの言葉の本意が伝わるのだろうか。。。
改めて、Aさん、ありがとうございました。カナダのお友達にも「人神」是非、紹介して下さいね。ひょっとして誰かの目に止まり、アメリカで出版ってこともあり得るかもしれないし………などといった甘い期待は止めにして、テキストを書き続けよっと。