ものの起源―モナド化の原理

目の存在を忘れて世界を見てみるといい。そこに現れているのは天球面だということが分かる。すべての事象はその面に包まれている。
 
そして、その中に一つだけ奇妙な穴がある。他者の瞳孔だ。わたしが天球面なら他者は点。しかし、他者から見れば、この関係は当然逆転していることだろう。
 
自他の間で見られることが先行すると、双方とも点になってしまうことが分かる。巨大な宇宙の中にちっぽけな君と僕がいる。We are all alone♪~、いやいや、それは違うでしょ。ボズ・スキャッグス糞食らえというやつだ(笑)。
 
おっと、話を戻そう。
 
目を忘れた君は天球面だった。僕だってそうだ。そういった天球面同士が結ばれていく愛というものがある。見られることを先行させてしまうと君も僕も点となって天球面は極大宇宙になってしまうけど、見ることを先行させると、実はそれらは極小宇宙に入り込む。宇宙はそういう仕組みになってるんだ。
 
ここは図で示した方が分かりやすいかもしれない(下図参照)。
 
赤の線で示されているのが延長としての時空。青と水色の線で示されているのが持続としての内部空間だと思うといい。赤は意識化されているが、青-水色の方は無意識化して素粒子として活動している。
 
外部の外部は内部というメビウス的空間の仕組みがここに生じていることが分かるはずだ。
 
今からこの仕組みが僕らの意識に浮上してくる。
 
赤の線だけで作られた世界観は木っ端微塵に砕け散っていくことだろう。
 
P.S.
流れ上、ボズ・スキャッグスを揶揄してしまったが嫌いではない。Silk Degrees(1976)はいいアルバムだった。ってか、もう40年経っとるやんけ!! あり得ん。

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