正四面体のイデアについて

奥行きを第四の次元としてみると、「前」は純正の奥行きであり、それは物体の内部に収縮している。一方、「後ろ(対象の手前方向を含む)」は時間となり、延長世界を作り出す。この構成を支えているのが正四面体とそれに内接する球体のイデアだと考えるといい。縮んだ「前」はスピノル(物質粒子のスピン)でもある。
 
この図からも見ることが起こっている場所と見られることが起こっている場所が全く違う場所にあることが少しはイメージできるのではないかと思う。こうした正四面体が二組カップリングし、赤-赤の組み合わせで世界を構成しているのが人間の意識だね。青-青の方は無意識の中でまどろんでいる。
 
inscribed(内接)空間で世界を見ると、僕らは対象の外部にいるのではなく、内部にいることになる。それが「いる」という存在感覚だと思うといいよ。時間が活動する外部側が「ある」だね。そして、この構造の発見が「なる」。「なる」の世界は主客一体。
 
奥行きに持続を感覚化する者は、すでに対象の内部にいるということ。こうした新しい空間を開いていくことが必要だと思う。プラトン立体とは僕ら自身。
 
なみに、OCOT情報はこの図の赤線と青線のことを「垂質の対化」と呼んでいた。文字通り、世界に対する方向性を垂直方向に二分する重要なラインであることが分かる。この対化を等化しているのが陽子pで、その反映としての中和が中性子nというストーリーになっている。

正四面体のイデア