今日のヌース用語 【周回】

【周回(しゅうかい)】

ノスの外面性とノスの内面性を持つものの交差によって生まれているもの。進化の方因を作り出していく力。次元を中和に導くための力。ヒトの思形と感性による調整が生み出すもの。周回は、個的には覚醒と睡眠、類的には生と死の循環として現れている。
 
無意識は体内における血流のように流動し、循環している。何処を? OCOTの表現を借りるなら、それは「次元の中を」ということになるが、彼の言う「次元」とは無意識が活動する高次の空間的組織体のようなものだ。無意識の流動はこの組織の諸器官が完全に摩耗して新生を必要とするときまで反復し続ける。
 
この無意識の流動は次の三つの位相から成り立っている(下図参照)。

1.人間の意識の内面と外面を活動させるヒトの思形と感性。
2.人間の意識の内面と外面
3.人間の意識から次元を生み出すためのヒトの元止揚。
 
これらの循環性が〈周回〉と呼ばれているものだと考えるといい。
 
複雑になって申し訳ないが、こうした周回を他者側のΩ*9〜10側も持っており、自己側のこのΩ9〜10が作り出す周回性と表裏一体で活動している。そして、これら両者の等化運動が人間の内面に物質的に反映されたものがDNAだとOCOT情報は言ってきている。そのイメージで言うなら、DNAが持った延々とした二重螺旋構造は、ヒトの調整による無意識の周回運動の痕跡と言えるのかもしれない。
 
ヒトの思形と人間の意識の内面はリン酸と関係が深く、ヒトの感性と人間の意識の外面は糖(リボース)と関係しているようだ。ヒトの元止揚における双対関係が四つの塩基であるA(アデニン)、U(ウラシル)、G(グアニン)、C(シトシン)を意味する。U(ウラシル)→T(チミン)の置換は調整期と覚醒期の関係の反映らしい。
 
その意味では、ヒトの元止揚のルートを敷設するときにT(チミン)を構成し、そのルートを周回として反復するときには、それがU(ウラシル)に置き換えられている、ということになる。3+1(時空支配)と2×2(複素二次元支配)の関係がここにも表現されているのかもしれない。
 
生物学的に見れば、もちろん人間も一つの種に違いないが、このような形で人間の無意識構造の奥裏にDNA構造が息づいているとするなら、「すべての生物は人間の無意識の様態の表れである」と言うこともできるのかもしれない。分子の偶然の寄り集まりによって生物が発生したとする現代科学が提出している説よりも、個人的にはこちらの方が断然、面白い。
 
ちなみに、ヒトの調整質が形成された後の周回運動は、地球(人間の意識の内面を補完)・月(人間の意識の外面を補完)・太陽(ヒトの元止揚を補完)がベースとなって保持されているらしい。周回運動の終わりが、ヌーソロジーでもおなじみの「最終構成」というやつである。最終構成において、人間の意識は覚醒を起こし、この回路のリライトに入るというシナリオになってる。

周回とは