6月 26 2017
原子力時代に止めを刺そう!!
素粒子と時空の関係を比喩として表現するとこんな感じ(下写真上)。直線の上を転がっていると見ているのが外延としての物質意識(時空並進)。直線を巻き込んでいると見るのが内包としての持続意識。前者は動くけど、後者は不動。巻尺中心から転がりを見たときが波動。そんな感じだね。
波動関数ψを位置や時間で微分するというのは、円の中のグルグル巻きをこうして直線として引っ張り出すという意味。回転の角度を直線的空間や直線的時間に翻訳するということだね。
ちなみに位置xで微分すると運動量pxというのが出てきて、時間tで微分するとエネルギーEというのが出てくる。空間をどれだけ進んだか、時間がどれだけ進んだか、ということ。
このイメージからすると、目の前で流れていくように感じられている時間は本当は自分の周囲にグルグルと巻きついている。そして、その巻きつき円を昨日の話のように反転させると、時間は目の前の一点で停止し、そこにすべての時間が固定されてある、というイメージが生まれてくる。それが持続中心。
モナド(精神実体)としての原点だよ。
これは、過去が実在として保存されている場所の原点と言っていいね。それが物質粒子(おそらくuクォーク、上次元ではニュートリノ)の本性。
この対応からすれば、時間が自分の周りをグルグル取り巻いている円の方がdクォーク(上次元では電子)ということになるね。
こうした関係が見えていないとき、つまり、時空認識が先行しているときは自分を取り巻いている円は電磁場(電磁ポテンシャル)になっている。
そして、この電磁ポテンシャルが目の前の瞬間と持続中心を一致させようと常に働いている。移りゆく瞬間と永遠を常に繋ぎ合せようとしているんだね。
つまり、記憶は光が運んでいると言えるのかもしれない。局所と非局所をつなぐ橋になっているんだね。それが物理学として表現されたものが局所的U(1)ゲージ変換というやつだと思う。モナドの回転(時空並進)が常に現在でも感じ取られるようにしている機構。
で、精神はそこから他者の知覚領域、自己と他者のそれが合一した領域、そして、自己や他者というものを本来成り立たせている領域へと持続の軸を増やしていく。それがSU(2)→SU(3)→SU(4)というように複素空間の回転次元を上げていく様子として表現されている。でも、同時に、それらは必ず瞬間としての現在と応答し合っている。
これが物理学が局所的ゲージ対称性と呼んでいるものの本質だと考えてる。ここまで話せば、素粒子が無意識の構造というのが、それほどトンデモ話とは聞こえなくなってきたんじゃなかろうか。物理学がこっちの方向に向かえば、僕らの宇宙観はあっという間に内在方向に移動を開始するんだけどね。
数学的裏付けがまだまだ不十分なので、頑張って勉強しなくちゃいけないけど、素粒子とは何かという究極の設問は、いずれにしろ、素粒子とは誰か、という設問に変わっていくと思うよ。そうなったとき、ようやく原子力時代は「なんじゃ、こりゃあ~!!?」と言って、断末魔の雄叫びを上げながら息絶え、物質は我に帰ることができる。
※下写真下は川瀬氏の作品です。ここ最近で一番笑った写真(笑)
6月 19 2019
素粒子の全体像がようやく見えてきた
最近は等閑にしていた潜在化におけるΨ13~14の内部構成について考えている。
Ψ13~14はψ11~12の等化と中和の次元に当たるのだけど、これは自己側の無意識が他者側のΨ*11~12領域までアクセスしていくことを意味している。ここにレプトンの三世代を配置すると標準理論的に綺麗に収まるのだが、この領域が何を意味するのかが未だにハッキリとつかめていない。
物質粒子(フェルミオン)にはクォークとレプトンの二種類があり、それぞれが以下のような三世代を持つ。
・クォーク
uクォーク・dクォーク
sクォーク・cクォーク
tクォーク・bクォーク
・レプトン
電子・電子ニュートリノ
ミューオン・ミューオンニュートリノ
タウオン・タウオンニュートリノ
OCOT情報では人間の個体意識の構成はΨ11~12で完成され、それぞれ人間の意識の定質、性質と呼ばれる。そして、それらが電子とニュートリノの関係にあたる(『人神』や『シリウス革命』では電子とニュートリノはΨ5~6にしていたが、次元の多重性が見えてきたために現行のヌーソロジーでは大きく変更されている)。
そこから先にΨ13~14という段階があるのだが、ここが今ひとつ謎。クォークとレプトンが三世代存在していることと関係があるとの直感があるが、どうもうまく整理できない。
Ψ11~12はΨ *5~Ψ *6領域へと凝縮し、電子と電子ニュートリノの位置を作る。これはちょうどu,dクォーク(Ψ5~6)のウラに相当してくる。トップとボトムクォークもそこに重なっている。
この辺りはヒッグス場とも関係してくる。というのも、トップクォークやダウンクォークはヒッグス場の崩壊から出てくるとされているからだ。同時にWボゾンも絡んでる。弱い相互作用の場というのは様々な次元のレイヤーで入り組んでる。このあたりのことを正確に理解するためには最先端の素粒子物理学の正確な理解が必要なのだが、これがまた難しい・・・。
あと、面白いのは、ニュートリノには左巻きしか存在しないという実験事実だ。電子ニュートリノ・ミューオンニュートリノ・タウオンニュートリノに右巻きが存在しないということは、そこでは「対化=他者性」が生まれていないということを意味している。
つまり、Ψ13~14は「一者性」の温床のような領域になっており、ここで「自己意識は自己で閉じる仕組みを与えられている」と言い換えてもいい。対化としての自己性と他者性の等化の連続的な運動がそこで切断されている。
とりあえず大系観察子のケイブコンパスを使って、標準理論の素粒子群の布置を表してみた(下図参照)。
結構美しい。この構成だと超対称性は次元の交替化(赤と青の相互変換)の意味を持つことになる。
簡単に図を説明しておこう。
フェルミオンは超越論的主観性のシステムを表す。ボゾンはそのシステムを前提として働かされる人間の意識の様々な役割(カント的にいうなら感性・悟性・理性等)に当てることができる。この構成はSU(3)で構成され、それらの統覚(自己意識を「わたし」という主体意識で取りまとめる働き)を電子・電子ニュートリノがとりもつ。
こう考えると、レプトンの残りの2世代は、人間における死後の意識領域ということにでもなるだろうか…。
フェルミオンとはヌースの言葉でいうなら「垂質」の構造体だ。それは垂直的にレイヤー化した持続空間の階層性と言ってもいい。存在の思考が作るカタチの世界である。この思考が再開されるためには、まずは非局所的空間を「前」の中に発見するしかない。それがヌーソロジーが「奥行き」と呼ぶものだと思ってほしい。
By kohsen • 01_ヌーソロジー • 0 • Tags: OCOT情報, クォーク, ケイブコンパス, シリウス革命, ニュートリノ, 人類が神を見る日, 奥行き, 素粒子