2039年に確実化するものとは—

「元素とはカタチの総体」というOCOT情報があります。ここでいう「カタチ」とは「見られるもの」としての形象ではなく、「見るもの」の形象の意です。見るものとは、ヌーソロジーの文脈では持続空間(精神)のことなので、必然的に元素とは持続の構造という意味になります。
 
持続の構造は人間においては経験内容ではなく、経験の形式として働いています。いつも言っているように、これは「超越論的なもの」のことです。
 
ただし、人間にはまだこの超越論的なものは認識できていません。無意識として働いているわけですね。その意味で「人間はまだカタチをもっていない」とOCOT情報は言います。
 
カタチは持っていないが、無意識としては働いている。それが「潜在化」の意味であり、その潜在化が元素を生み出す前の素粒子の状態だと考えるといいと思います。素粒子は超越論的なものの潜在化、元素はその顕在化に当たるということです。
 
潜在化と顕在化の違いは、その意味で微視的には原子核と電子が結びついていない状態か、結びついた状態かということになります。宇宙論で言うなら、「宇宙の晴れ上がり」と呼ばれる状態を意味します。電子と原子核が結合して原子の生成が始まる、という意味です。
 
原子核と電子軌道の関係の基本イメージは球体(基底状態の水素原子は1s軌道に1個の電子で球対称)ですが、この本質は対象とそれを観察している人間との位置の関係にあります。原子核が電子を捕獲するということの本質は、意識が主客一致の認識を達成している状態を表現しています。
 
ここに最初のカタチが生まれているということですね。
 
人間が持っていた外延として開いていた宇宙認識から、自身の位置を無限遠点として認識し、一気に持続空間へと収縮し、内的に宇宙を認識し始める最初の位置、それが時空に表現されているものが水素原子と言っていいのかもしれません。
 
ですから、人間が素粒子構造を己自身の無意識構造として看破していくプロセス自体が、本当のところは、元素の生成を意味することになります。カタチの覚醒です。
 
シュタイナーの表現で言うなら、意識魂(電子)が霊界(原子核)と結びつくということです。
 
ヌーソロジーでは、こうした認識の境位に入ることを「次元観察子の顕在化」と呼んでいます。
 
ただし、この顕在化は何世代もかけて熟成させていくものです。いきなり顕在化を起こすということではありません。こうした概念が徐々に人々の間で共有され始め、空間に変形を与えていくということです。一部のスピリチュアルがイメージしているような劇的な変化ではないので、そのあたりは誤解なきよう。
 
この方向性は2039年に確実化する(「入神」)、とだけOCOT情報は伝えてきています。

原子核と電子軌道のイメージ