ヌーソロジー研究所の野望

現在の私たちの空間認識の歪みによる主な症状BIG3

1.宇宙は物質でできているという思い込み
2.私とはこの肉体であるという思い込み
3.死ねばすべてが消え去るという思い込み

これらは間違いなく一過性の症状。治療が必要。
これらの症状の発生源は私たちが客観空間を先行させていることにある。主観はそこでは単なる従属物になってしまっている。しかし、「意識のハードプロブレム」からもわかるように、客観空間から主観空間に行くことはできない。言い換えるなら、物質から意識が生まれることは原理的にありえないということ。だから本当は、主観から客観の構成へと向かう道筋が正常。フッサールの現象学がそれに挑んだのだけど、未だ道半ば。
現象学の残念なところは、客観空間のイメージを引きずったまま主観について考えてしまったこと。キネステーゼ(運動感覚)なんかはその代表例。そのために、物の超越論的構成に入ることができなかった。物の生成が込みでないと、客観空間の先構成的な場に入ることはできない。

何が問題だったのか——要は主観空間に4次元(持続空間)の要素を見て取れなかったこと。これに尽きると思う。
4次元の位置から還元を行えば、私たちは物質とともに現出してくる客観空間の先構成的な場へと出ることができる。というのも、物質の根底的な場自体が4次元で成り立っているから。
この4次元空間を通した還元によって初めて、外なる客観世界は、内なる主観世界から生成された場所となり、見るものと見られるものの分離のない、本来の正常な世界へと戻ることができる。

「主観空間に4次元の要素を見る」とは、主観空間をモニターとして見るということだよ。主体を3次元から出さないとダメ。
この4次元的な現象学的還元のルートを補完してくれているのが、量子力学に見られるミクロ世界の空間構造。全部つながっているんだね。また、そのように考えるのがヌーソロジー。
今から、ヌーソロジー研究所発の研究動画では、この方向を通して見た世界の様相に関する論説がガンガン登場してくると思うよ。最初はフィクションのように聞こえるかもしれないけど、その風景がどんどん鮮明になってくれば、もはや誰も疑えないという状況になってくるかもしれないね。10年後ぐらいにはそうしたいなぁ。

武蔵野学院大学