7月 17 2025
自己視点に戻るとは?
他者と対象の間に見える空間的距離。
君はこうした距離を自分と対象の間にも想定していないか?
このとき、自己視点は他者視点と同一化している。
「自分を他者視点に置く」とは、そういうこと。
これがマズイのよ。
その時点で、本来の世界は君の目の前から消えている。
自己視点から世界が見えるようになると、自分と対象の区別がない意識空間が現れてきます。これが持続空間です。そこに主客一致の世界の土台がセットされるわけです。
自己視点の持続空間においては、奥行きが虚軸化し、見てるものと見られているものが溶け合って、純粋な他者との関係性の世界が展開されています。
ここにおいて他者もまた自己視点を取り戻しているならば、そこに〈永遠の我-汝〉の見つめ合いが起こり、この関係が素粒子レベルでの空間構造を形成する基盤となっていきます。つまり、物質の根本的な生成構造への入り口を提供してくるわけです。
この「自己と他者の持続」が交流し合う空間においては、対象と観測者が共に同時的に生成されており、自己と他者が互いに手を取り合うようにして生成のダンスを踊っています。
この流動のダンスが、最終的には元素生成の次元へと移行し、我々が「物」として認識する実体的な世界が形成されていくのです。
世界がそのように見えるようになるためにも、自己視点を取り戻しましょう。
7月 18 2025
意識について思考するためには
意識について思考するには、まずは4次元認識を作らないといけません。4次元認識は主体の位置が無限遠点にあることが分かって初めて生じてきます。それによって、自己と他者を「人間」という概念で一括りにしていた3次元の認識の縛りが解け、意識を高次元空間の生態として思考することのできるゲシュタルトが生まれてきます。
4次元認識が生まれると、自己と他者の位置は背中合わせで繋がっていることが分かってきます。両者の間では、前と後ろが逆に構成されているということです。3次元の表と裏が捩れて表裏一体で繋がっているわけですね。メビウスの帯の球体版のような形です。数学的にはこの形は3次元球面S^3と呼ばれています。
主体が無限遠点の位置を認識すると、従来の3次元空間はコンパクト化を起こし、大きさや距離という概念が無効になるような世界に出ます。3次元的な内部と外部が意味を持たなくなる(外部=内部、内部=外部)のですから当然のことです。それが素粒子空間だと考えるといいと思います。4次元認識は主体の位置を素粒子内部に移動させるということです。
哲学と物理学は、このような「場所」において初めて合流することができてきます。
By kohsen • 01_ヌーソロジー • 0 • Tags: 素粒子