開き出すヒトツカタツミの世界

粒子の”運動”量という言い方に昔から違和感がある。粒子は運動なんかしていない。時空先行の認識が粒子に運動イメージを与えている。ヌースでは粒子の運動量を対象認識(垂子)の持続量として考える。持続がまず振動数ωとして時間換算され、さらに空間換算され、波数kとして表現されているイメージだ。

垂子は空間を巻き込み、垂質は時間を巻き込んでいる。この巻き込みを繰り広げへと変換する操作が波動関数の空間微分だったり、時間微分だったりする。空間で微分すれば運動量、時間で微分すればエネルギーが時空認識に合わせた形で巻き込み(持続)の中から一定の量概念で取り出せるというわけだ。

垂質の大円は波動関数の重ね合わせΣcnΦnとして表現され(cnは展開係数)、そこでどの垂子を選ぶかがcnの絶対値の二乗として存在確率で表される。垂子はΦnを意味し、今度はその絶対値の二乗が粒子の存在確率として表される。垂質→垂子→点球。持続から観察への次元降下が二段階の確率階層の意味だ。

このように、量子力学は私たちの持続の構造を時空上で量的に記述しようとするために複雑な数学で表現されるが、その本質は極めて単純な次元のレイヤー構造から成り立っている。それをカタチとして端的に表現しているのがヘキサチューブルだと思って欲しい。

4月からサロンで砂子さんの量子力学教室も始まった。今までエキスパートで話してきた観察子構造のカタチがよりハッキリとみんなの意識の中に浮上してくるんじゃなかろうか。旋回的知性(ヌース)の解禁だね。
※下写真は【NOOSOLOGYのためのBlenderCG講座】 DEMO PVより借用