余剰次元

 来年1月中旬に発売される「2013:人類が神を見る日-アドバンスト・エディション」のゲラが今日上がってきた。いよいよ校了が始まる。年末にかけて忙しくなりそうだ。最終校了予定は今月28日。年明けに印刷機を回して、15日過ぎには全国の各書店に配本されることになる。

 この本は10年前に書いたものなので、一般情報として古ぼけた感も否めないが、内容的にはまだまだ十分にいけるだろう。というのも「人神」のような観点からポスト2013について語っている情報がまだまだ少ないからだ。
 ヌース理論は予言する——まもなく、人間の物質観が大きな変化を蒙る。その変化の波はおそらく物理学からやってくる。それは最近流行のリサ・ランドール女史の本などにも頻繁に登場してくる「余剰次元」についての理解が、まうまもなく達成される予感があるからだ。

 もともと、この「余剰次元」はカルツァ・クライン理論の5次元時空モデルに登場したプランクスケール大の1次元の輪っかが走りだが、現行の超ひも理論では、この「余剰次元」は6次元まで拡張されている。
時空の中でコンパクトに丸まって隠されてしまったこの余剰次元。それが一体なんであるのか、という疑問におそらく物理学は答えを見出すことはできないだろう。その意味で、物理学は概念形成として限界に来ていると言える。
ヌース理論の主張は至って単純だ。余剰次元とは人間の無意識構造が構成されている次元である。無意識構造は一体どのような仕組みを持って、そんなちっぽけな空間世界の中に丸め込められてしまったのか――それが僕ら自身の身体感覚として分かってくれば、世界を4次元時空と呼ぶ人たちはやがて誰もいなくなると思う。高次元知覚を持ったとき、この世界は果たしてどんな見えを提供してくるのか。。。現在、趨勢を占めている進化論やビッグバン理論は跡形もなく吹き飛ばされてしまうだろう。

 今回の「人神・ニューエディション版」では、この余剰次元の入口付近の風景について、図を豊富に使用して具体的に書き加えている。約120ページほどの分量だ。オリジナル版は366ページだったので、そのまま足し算すれば、486ページという大著になるが、そりゃ、まずいべということで、何とか430ページぐらいにまで縮めた。しかし、それでも分厚い。。。文字もちっちゃくなっちゃった。。売れるのかなぁ。。
 まぁ、売れる、売れないは二の次だ。問題は世界認識の在り方を激変させること。。ヌースの目的はそこにしかない。
 頑張ろっと。