受精卵消滅?

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「人神」のリニューアル版の発刊に合わせてヌースアカデメイアのブログを作ることにした。スタッフのDieforくんの提案である。公式サイトも間もなくオープンさせる予定だが、ブログはサイトとは別。ヌースアカデメイア周辺の日常の出来事やイベント情報など、軽い話題を中心に進めていくつもりだ。

 ということで、アドレスはこちら→http://noos-academeia.com/blog/

 アカデメイアブログの方でも告知しているが、英訳版の発刊日が3月にずれこんだ。
 あちらのディストリビューターから、タイトルとカバーの練り直しのアドバイスが来たからだ。
 
 現表紙案は、下で紹介したSha氏の「OCOT」のジャケットに刺激を受け、それに、アポカリプス、終末の太陽、受胎、感性球(内在を観察するための球空間)等のイメージを重ねて、zavtoneのzatoさんに製作してもらったものだ。どうも受精卵のところがグロテスクに映ったらしい。その部分を削ってくれという依頼だった。

 「シリ革」にも書いたと思うけど、ヌース的には受胎の原動力は人間の理性(ロゴス)と感性(パトス)の統合にある。その意味では未だヴェールに包まれた人間の内在野は巨大な宇宙卵である。そこにロゴスが侵入していくこと、それは無意識の意識化と言い換えてもいい。宇宙卵の発生のシステムは動物細胞のそれと同じく、 卵割から 胞胚期、 原腸形成から外胚葉、内胚葉への分化、それから中胚葉の形成という三段階のステップを踏む。ヌースの観察子番号でいうとこれらはそれぞれ1〜8、9〜10、11〜12に対応している。

 受胎告知はガブリエルからすでになされているというのに、今回のマリアはかなりの堅物のようだ。処女のわたしが妊娠なんてするわけないでしょ、と言い張ってきかない。受胎はマリアの承諾がなければ起こらない。いや、神が無精子症だってこともあり得るな。。おい、ガブリエル、根負けするなよ。