大阪レクチャーの最後は「太陽」で締めくくります

3月の大阪レクチャー最終回ではヌーソロジーの視点から「太陽とは何か」についてまとめて話します。プラトン哲学、シュタイナー霊学、物部神道、現代物理学などがヌーソロジーの太陽論のもとにすべて融合する様が見えてくるのではないかと思います。ご来場をお待ちしています。
 
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太陽の本性について知るためには空間の反転認識が必須です。地球実体と太陽実体の関係は物質意識と霊的意識を支えるそれぞれの核のような役割を果たしていると考えるといいと思います。人間の意識は地球実体に焦点を持たされており、この焦点化によって霊的な力を物質として受容しています。
 
太陽実体を認識していくためには反転認識が必要になります。これは包み込むものと包み込まれるものの関係を逆転させて見ることのできるゲシュタルトです。ここでもいつも紹介している「観点を球面化させる空間認識」がこのゲシュタルトの基礎になります。この認識が生まれることによって、意識にエーテル知覚が生まれてきます。
 
エーテル知覚とは空間を持続体として知覚することと言い換えてもいいと思います。奥行き知覚と同じ意味です。太陽は人類全体の奥行き知覚が結合させられている場所です。奥行きにも様々な次元階層が存在しています。その統合化のプロセスが現在、太陽物理学がpp連鎖反応(太陽における核融合)と呼んでいるものに当たります。
 
地球実体と太陽実体の相互反転関係は地球の自転空間と公転空間の相互反転性として現れています。つまり、1日と1年です。地球から広がっているように見えている空間は実は、太陽の方に向かってすべて反転しています。この反転に潜在的に方向づけを行っているのが月です。
 
月はその意味で、物質的なものとエーテル的ものを合わせ持って働いています。この具有性は地上では自己の身体性として反映されています。物質でもあり精神でもあるということです。奥行きと幅を合わせ持っているという言い方もできます。月は物質と精神を二重化させている、つまり、他者空間と自己空間の調整を行っているということです。
 
地球の自転を物質空間の生成だとすれば、月の自転は精神空間の生成です。両者は互いに反転しています。その双方を等化している働きが月の公転として現れており、そのときの公転中心が今度は太陽へと方向を持たされています。それが地球の公転の意味です。つまり、地球の公転軌道とは正確な意味では月の公転中心の太陽に対する公転の軌跡と考えなければなりません。
 
現在の人間の空間認識は地球実体に沿ってしか働いていないので、地球-月-太陽の三者間におけるこうした反転の連続的な接続が全く見えていません。その歪曲によってミクロの空間構成とマクロの空間構成が全く別のものに見えてしまっているのだと考えて下さい。
 
奥行き知覚と幅知覚はエーテル知覚と物質知覚の関係と全く同じものです。反転したエーテル知覚が認識に浮上してくれば、地球と月の相互の回転運動の中に素粒子の生成機構があり、それらをエーテル核へと回収しているものが太陽だということが奥行き知覚自体の中で分かってくるはずです。
 
太陽は元素体(ヒト)の基礎(高次の精神の基体)となるもので、今度は自らを自転させることにより、地球実体の上次元へと方向性を作り出しています。再度、地球中心に向かって空間を反転させているということです。この方向性の数は太陽の自転周期26に反映されていると考えるといいと思います。この回転はすべて元素生成に関わっています。地球実体を等化した精神は物質空間における鉄原子として反映されています。
 
早くこうした宇宙観が常識になるといいなぁ。頑張るべ。

NOOS LECTURE 2016 in Osaka#6 開催のお知らせ