1月 5 2017
あけましておめでとうございます
昨年ヌーソロジーにとっては、メルマガ「アクアフラット」の発行、ヌースアトリウムの開催と新しい一歩が刻めた年でした。特にアトリウムでは有意義なコラボができて、参加していただい皆さんやゲストの皆さん、そしてお手伝いいただいたスタッフの皆さんにはとても感謝しています、どうもありがとうございました。
今年も新しいプロジェクトが目白押しのヌーソロジーですが、まず春にはヌーソロジーを応用したコンセプチュアル・デバイス「NC CUBE(エヌシー・キューブ)」をヌースアカデメイアから正式リリースしようと思っています。これは、ここ2年間に渡ってあたためてきたヌーソロジーの工学的プロジェクトの第一弾です。電気の力を使って、エーテル空間とアストラル空間のバランス調整を行う機器のようなものです。「現実には一切役に立たない」と揶揄され続けてきたヌーソロジーですが、ひょっとするとその通説を一気に打ち破ることができるかもしれません(^^)。
時期を同じくして、長らくお待たせしていたシュタイナーとのコラボ本も出版の運びになるのではないかと思います。この本は本気で霊性について考えている人たちにとっては、恐ろしいほどの満足度をもたらす本になるのではないかと思いますよ(⌒▽⌒)。共著者のF氏のシュタイナーに関するダイジェスト能力が半端なく、シュタイナー思想の高度な入門書としても読めそうです。
もちろん、シュタイナー思想とヌーソロジーの関係も網羅されています。バトルというより、両者でダンスを踊っている感じかな。こういう言い方はちょっとおこがましいかもしれませんが、難解なシュタイナー思想とこれまた難解と言われるヌーソロジー両者が相互に反照し合うことによって、どちらも分かりやすくなるという不思議なケミストリーが発生しています。内容の質、量とともに現在のスピリチュアリズム全般の在り方に一石を投じる本になればいいなぁ、と思っています。
夏過ぎにはヌーソロジーを通してアニメ映画やSF映画を解読するといった本の出版も予定されています。さらには、今年いっぱいに間に合うかどうかわかりませんが、カタカムナ、古事記、十種神宝とヌーソロジーの関連をまとめた、「ヌーソロジーと日本心性」の本の出版オファーもきています。
とにかく、多分野を縦横無尽に横断して他に類を見ないオンリー・ワンのジャンルとして、これからヌーソロジーの出番があちこちで増えてきそうです。
ということで、今年もよろしくお願いします。
1月 10 2017
カガミからタマヘ―今日は少し古神道的に
前々回と同じ内容だけど、今日は少し古神道的に。図も少し変えてあるよ^^
カガミの本質は何かと問われればヌースは「それは他者の視野空間だ」と即答するだろう。このカガミを通して主体はまずは見られるものとしての自分の足場を固める。人間が経験する世界の構成はこうして他者の虚軸をもとにして構成されていく。本来の主体は自らの虚軸としてあるにもかかわらず、だ。
これが「転倒(ニーチェ)」だと考えるといい。構造としての他者が世界を構成し、経験的自我はあくまでもこの構造の中で受動的なものとして構成されていく。
鏡に映された空間の中で世界が構成されていくと意識に何が起こるかは簡単に想像できるだろう。それは本来の奥行きと幅の関係がひっくり返って世界が出現してきてしまうということだ。ほとんどの人間が奥行きを距離(延長)としてみてしまうのもこのカガミの効果が働いているからだと考えるといい(下図の赤色の部分)。
そして、重要なことは自分自身の視野空間もまた他者にとってはカガミとして働いているということ。他者に経験的自我を与えているのは自分自身の眼差しだということ。このことにもわたしたちは意識的にならなくてはいけない。
物部の秘儀はこの関係をオキツカガミ(他者の視野空間)とヘツカガミ(自己の視野空間)と呼んだ。そして、この二つのカガミは荒御魂とされている。互いが映されることの方ばかりに重心を置き、映す方に意識的になれていない状態を表しているのだろうと思う。
ほとんどの科学者たちは科学的宇宙観と人間の倫理感を別物として考えているようだ。しかし、世界の成り立ちを物質だけで考えるということは世界を鏡像空間の中に幽閉することに等しく、そこでは自己も他者も互いに抗争を続ける荒御魂の姿であり続けるしかない。
量子コンピュータに未来を任せるのもいいが、ここはもう一度、物質の基底がなぜ複素空間で成り立っているのかを真摯に考えるべきだろう。下側から出現してきた自分たちの本性にすべてを任せるのか、もしくは自分たち自身が上側に住む自分たちの本性へと立ち還るのか―。
いずれにしろ、人間は人間始まって以来の最大の岐路を経験しつつある。
マルの中にチョンを打つとしても、実はそこには二つの異なる方向があるということなのだけどね。
下図を見てじっくり考えてみてね。
By kohsen • 01_ヌーソロジー • 0