1月 6 2010
おめでとさん
遅ればせながら、新年あけましておめでとうこざいます。
毎年、機械的に巡ってくる新年に少々食傷気味です。もういくつ寝ると〜お正月♪なんて歌っていたあの子供時代のピュアな感性は一体どこに行ってしまったのやら。ごちそうに思えていたおせち料理もふと気がつくと一年のうちで最も質素な食い物に変貌している。このまったり感何とかならないものかねぇ。
さて、今年はヌーソロジーをどう展開して行こうかな。。ここのところ、毎年、マニフェストを半分も達成できないという失態が続いているので、今年は大口を叩かず少し謙虚に行くかな。
●今年の目標その1
去年始めた福岡でのレクチャーシリーズをしっかりと最後まで手抜きなしでやり終えること。
計画では4時間のレクチャーを13回やって、合計52時間でヌーソロジーのおおよその全体像を説明したいと思っているんだけど、これがなかなかしんどい作業なんですよね。というのも過去すでに5回を終えたところなんですが、まだまだ全体のビジョンからして見ればほんの入口に侵入した程度で中間地点にさえも達していない。おまけに次回以降から哲学的な話や物理学的な話のオンパレードになってくる可能性があり、この中間部の難所をどう乗り切るか、目下、ない頭を振り絞っていろいろとアイデアを練っているところです。何とか13回で収まるといいんだけどなぁ。。
●今年の目標その2
一昨年から書き始めている新著を何とか脱稿させること。
2002に上梓した『光の箱船』以降、もう8年も本を出版していない。この間、複数の出版社からオファーは来ていたのだが、なかなかまとまったものが書けなかった。いや書いたものは山ほどあるのだが一冊の本として出すには色艶が足りないというか、自分でグッとこないというか……そうやってスルーし続け、気がつくともう早8年。ヌーソロジーを解説するための周辺知識は以前よりもはるかに整備されてきたのは確かだが、いかんせん体系が膨大になりすぎてその世界風景を詩的にまとめるのが大変になってしまった(笑)。しかし、そうぐすぐすしてもいられない。溜まったものは吐き出さないと次のステップに進めない。今年中に何とか書き上げたいものだ。
で、さっそくレクチャーのお知らせ。
今回はシリウスのお話。ヌーソロジーではシリウスは無核質次元の力の象徴として考えています。無核質とはモノ概念が消え去った意識世界のことです。無核質次元に意識が侵入し出すと精神と物質の区別が消え去っていくことになります。わたしはどのようにして宇宙に溶け込んで行くのか——その通路をとりあえずは形式的にご紹介していくことになると思います。
では、今年もヌーソロジーを宜しくお願い致します。
1月 18 2010
福岡ヌースレクチャー第6回レポート
去年の8月から始めた福岡でのレクチャーも早6回目。予定の約半分の行程がこれで終了した。
参加者定30名。今回も満員の大盛況だ。参加者の皆さん、どうもありがとうございました。
さて、今回からオープニングビデオのタイトルも「NOOS LECTURE 2010」と書き換え、血気盛んに臨んだまではよかったのだが。。。レクチャーのできは今ひとつというか、今ひゃくというか、全く満足できるものではなかった。昨日は自分のふがいなさに一日中ふて寝していた。
今回のテーマは『自己と他者のトポス』ということで、人間のほんとうの身体(意識的身体)がどこに位置しているのかをヌーソロジーの文脈に沿って説明を試みたのだが、解説の途中でこともあろうにP.D.(Posision Doubtful/ポジション・ダウトフル/現在地不明の意)を起こしてしまったのだ。PDというのは本来、航海士たちが海上で自身の船舶の位置を見失うことの意だが、早い話、自分が一体、今何を話しているのかが分からなくなってしまったのだ。PDは逆に言えば、地上からも消息不明になるということでもあるから、当然、会場を埋め尽くしたお客さんたちにも僕がどこにいるのか全く分からなってしまったに違いない。ぽか〜んとした反応。全くワケのワカメ。その波動がず〜んと講義中の自分の身体に伝わってくる。こういうときムキになるとかえって墓穴を掘ることになるのは重々承知している。しかし、ホワイトアウトしている頭にはその冷静な判断ができない。。あ〜、こんなに自分が未熟だとは。。レクチャー中にこんな状態に陥ったのは久々である。
そもそも何でこんな事態に陥ったのか——今日の内容は4次元空間の中を探って行く内容だった。ヌーソロジーでは自己と他者は4次元空間においてモナド化し、プランクスケール領域に入り込んでいると考える。幾何学的には互いに3次元球面を自転させている回転軸の部分に、互いに逆方向スピンで入り込んでいるのだが、この構造の解説を2時間使ってしっかりやろうと考えていたのだ。それがこともあろうに、その解説中に3次元球面上でポッカリと口を開けたメールシュトレームの大渦ならぬ4次元回転の渦の中に呑み込まれ、自分自身の思考が溺死しそうになったという何とも情けない醜態をさらしてしまったのだ。酸欠でほんま頭が一瞬ホワイトアウトしてしまったわ。
何が悪いかと言って、3次元球面というやつがいけない。さらに、その3次元球面が自転しているというのがいけない。おまけに、それがミクロ世界の中に縮んで入り込んでいるというのがいけない。はっきり言って自己と他者が息づいているほんとうの場所というのはややこしいのである。そのややこしさを理路整然とクールに説明して、「どや、ヌーソロジーって凄いやろ」と無言の含み笑いを浮かべ、最後はヘドウィッグ&アングリーインチの『愛の起源』で感動的にキメてやる予定だったのだ。。。とほほ。その計画がしおしおのぱー。
古代にとっての古代(超古代)においては人間は「わたし」と「あなた」が背中合わせにくっついて生きる一つの生き物だった。でも、この生き物が勢力を持つことを恐れたゼウスがウラノスを使ってこの生き物を二つに切り離した。それからというもの、人間は二本足二本手の生き物になり、愛をパラノイアックに叫ぶ生き物になってしまった。
僕らはふたたび「背中合わせの生き物に戻る」ということがこのレクチャーでは言いたかったわけだが、「愛という言葉をこの世から無くしましょう!!」というエンディングの決め台詞も途中の失態が尾を引いてチョーカッコ悪く会場に響いてしまったのだった(笑)
う〜む、次回は雪辱戦だな。
By kohsen • 01_ヌーソロジー, 02_イベント・レクチャー • 5 • Tags: モナド