ハバを斬って、カガミとしての自他を発見すること

ヌーソロジーでは、4次元時空と複素二次元空間の関係は古神道でいうヤマタノオロチとヤタノカガミとして象徴化されていると考える。
 
八岐(ヤマタ)と八咫(ヤタ)、それぞれが示す「8」は4次元時空の双方向性と複素二次元(4次元空間)のエルミート性(複素共役のような意味)と解釈するとしっくりくる。
 
要は、時空を退治して、自らの内から立ち上がってくる〈時-空〉を取り戻せってこと。
 
前にも紹介したけど、これはハイデガー哲学と同じことを言ってる。ハイデガー哲学と同じというより、古代ギリシアの自然観(フィシスの意味)と同じと言った方がいいかもしれないね。
 
世の東西を問わず、古代人たちは、「物を物自身の方から現れてくるとおりに、物自身のほうから見る感性」を持っていたということ。つまり、今の僕たちのように、主体と客体を分離させて世界を見てはいなかった。
 
ヤタノカガミの「カガミ」の語源は〈カカメ〉とも言われ、〈カカ〉とは蛇の意。つまり、蛇の目がカガミであり、このカガミに映る像側に囚われてしまうと世界はハバ(外延性)で覆われる。〈ハバ〉はいつも言ってるように大蛇(オロチ)の意。ヌーソロジーが、ヤマタノオロチを4次元時空と解釈するのもそこから来ている。
  
今までは、宇宙の成長のために、このオロチ側を育てる時代だったから世界もそれなりに回ってきたけど、これからはそうはいかない。
 
ハバ思考の支配がこのまま進んでいくと、世の中はますますヒドい状態になっていくと思うよ。皆が一人一人、スサノオになって、この自己(由来)を見失って暴走している時空を退治していかないとね。
 
そして、ヤツカノツルギを見つけ出し、物と一体化すること。そうすることによって、物そのものがヤタノカガミから生まれていることが分かってくる。
 
そういう形而上学的事件のことを国津神の復活と呼びたいところだね。