身体空間がどこにあるのか考え直す時期

ヌーソロジーには3次元球面S^3という概念が登場する。
この「次元球面S^3」とは、例のキットカット実験で直感されてくる球空間のことと考えるといいと思う。このとき、奥行き方向の無限遠点が自分の後頭部に当たるイメージ(知覚正面が奥行きを軸にして回転している状態を加味できれば完璧)。

以前のビギナーズラックで、ジュウゾウくんに「自分が自転したときに動いていないものは何?」と聞いたとき、すかさず「前!!」と答えたのにはホント驚いたけど、この動画でもその不動の「前」を探すといいと思う。それが4次元の方向。キットカット実験が浮上させてくる3次元球面S^3はその「前」において観察されているってこと。
3次元意識に2次元球面が見えるように、4次元意識にはこの3次元球面が当たり前のように見えるようになってくる。つまり、4次元空間の方向性とは身体における絶対的「前」のことだということ。

ヌーソロジーは、本当は何も難しいことは言ってないんだよね。人間の意識が物質的空間の方に落ち込んでしまっているので、4次元を難しく考えすぎている。本当は、前-後、左-右、上-下という身体空間は3次元の空間の中には存在していないってこと。
物質的意識は観測者の空間までも物質的空間に還元して宇宙をイメージしている。私たちはこのイメージに囚われて、物質的思考にがんじがらめにされている。

その意味で言えば、世界を4次元時空と呼んでいる近代の主観性は自分の目で世界を見ていないんだよ。他者視線で世界を見ている。ヌーソロジーはこれもう止めようよと言ってるわけ。でないと、人間の中の一番大切なものが壊れていく。これからそれは加速していくよ。