天球についての小さなお話

ねえ、君はどう思う?
もし——
夜空に広がる天球面が、
この足元の地球の表面とぴたりと重なっているとしたら。
ほら、
あそこで瞬いてる星の一つ一つが、
僕らの心の灯火だったとしたら、どう?
人の身体には、
見えないけれど、ちゃんと心が重なっているよね。
でも、
この地上では、それが目に映ることはない。
だけどさ、
もしも——
みんなの心がそっとつながり合っていて、
透明な、もうひとつの地球をかたちづくっているとしたら。
そしてその地球こそが、
星々の浮かぶ天球だったとしたら、どう?
ねえ、君もきっと気づいてる。
銀河って、ほんとうは——
この地上そのものなんだよ。
見上げる空の向こうに、
君の心がある。
そして、
君の隣にいる誰かの心も、そこにある。
僕らは、みんな、
ひとつの空に、
ひとつの心で、
様々な星座を作って生きているんだ。
この大地の上でね。