太陽の中にある太陽

以前Twitterで「宇宙には太陽系しかない」とつぶやいたら久々にたくさんのハートマークが来た。たぶん、ハートをくれた人は占星術をやってる人や伝統的な霊知に詳しい人がほとんどだと思うけど、一方で科学的宇宙観をそれなりに信じている人にとっては、このオジサンかなりイっちゃってる、と思われたかもね。事実、イっちゃてるから、まぁ、いいんだけど(笑)
 
でも、この発言は反転した空間における思考がもたらしているもので、別に霊感であてずっぽに言ってるわけじゃないんだ。奥行きの空間で世界を見だすと意識の場は時空から素粒子の場に移る。太陽というのはその素粒子の全体性が組織化されていくプロセスになってるんだよね。そして、この組織化がアートマン(個体原理)としての人間の無意識構造になっている。
 
人間という生き物(特に男性)はどうしても世界を客観的に見たがるよね。いつも言ってる「世界を幅で覆っちゃう」ってやつなんだけど。でも、そういう見方だと人間は絶対に宇宙とは調和を持てない。自分の意識を特権化して、つねに、〈われ-それ〉の関係で世界に触れようとするから。理性の横暴がここにある。
 
今の常識的なマクロに対する宇宙観って、全部その見方からきてるものだよ。それをまずはしっかりと確認してほしいんだ。つながってないよね、見てる自分と。何も。
 
でも、僕らが世界と関わっている空間を幅(延長)ではなく、奥行き(持続)そのものに取り替えて、そこに物理学が使用している虚軸の概念を添えると、僕らは物質の内部の場所に一気にワープし、宇宙の内部とつながることができる。そこから、宇宙を考え直す時期がきてる、と言ってるわけ。
 
僕はもうその思考を25年以上やってる。さっきの太陽の話も、その結果として見えてきたものなんだ。つまり、太陽を太陽の中から見て言っているってこと。外から見た太陽じゃないよ。宇宙を裏返して認識していくことは可能なんだ。空間を奥行きの空間へと模様替えしさえすればね。
 
そろそろ〈われ-それ〉の関係から出ようよ。裏返った宇宙にはそれこそブーバーが言うように〈永遠の我と汝〉しかいないよ。そこでは「それ」なんてものは存在していないんだ。

太陽の中の太陽