自分自身が時間であるという感覚が、かなり明確になってきた

NCの構造を量子力学的にもう少し詰めている。真ん中の球空間が3次元射影空間になっていて、これが複素ヒルベルト空間と同型。位置演算子と運動量演算子がそれぞれΦ1とΦ2の基底ベクトルに対応している。状態ベクトルの回転をΦ1-Φ2平面で考え、それをΦ1に作用させれば、位置表示の波動関数が得られる。

Φ3は角運動量ベクトルを表しており、これは垂質のΦ1-Φ2平面の観察の意味を持っており、これは数学的には±iが掛け合わされることを意味しており、±iΦ3としてSU(2)の生成子となる。このSU(2)は第二内包化として点球次元へと収縮して重畳する。点球に3次元球面が重なり合うということだ。
自己側と他者側のSU(2)が点球上で掛け合わされることによって、双方のテンソル積により、時間と空間が点球次元に生じる。その広がりが時空となって垂子上に落ちた観測者に認識されるという仕組みだ。これが位置の等換=Ψ9の顕在化までの数学的プロセスとその描像となり、NCの中に量子力学の数理構造のほぼすべてが内包されていることが分かる。

哲学的には、この仕組みが内在から超越のルートを作っているということになる。この仕組みを通して時空を能動的に認識することが重要。そうすれば、世界を存在者ではなく、存在として見る思考が芽生えてくる。思考と存在の一致。

OCOT情報のいう変換人(トランスフォーマー)とは、時間自体が自己と化した者たちのことを言うわけだ。内化した持続の時間と外化した時間の両方を自らの中に持ち、巻き込みと繰り広げの精神の運動と一体化していく意識。そのような意識の発展が世界を世界させていく。

個人的には、脳の仕組みの中に意識の源泉を辿るより、こちらの世界認識の方が遥かにシンプルで美しく思える。そして、何より、そこには人間の意識の時空からの解放がある。

垂質は物質粒子として反映される