1月 14 2025
固有関数と垂子
波動関数が表現している場は、皆さんの周りに広がっている持続の場です。今はわからないかもしれませんが、物理的空間と精神的空間は重なり合って現象化しています。その二重化によって「自己」が作られています。
例えば、何か身近にあるものを見てください。物理空間ではそれはお馴染みの対象として把握されます。しかし、そこには同時に精神空間が重なり合っています。
精神空間は、対象の認識を仕上げるために、意識に持続を持たせています。次に、その対象を全ての角度から想像的に観察しています。それが馴染みのものであれば、記憶を総合して、その像を再構成しています。
一つの対象を人間の意識に「感覚化サセテイルモノ」とは、こうした空間のことを言い、これをヌーソロジーでは「垂子(スイシ)」と呼びます。
この場合、対象は「点」でも構いません。空間に点認識を与えているものが、この物理的空間に折り重なって存在しているのです。
量子力学では、この垂子次元を固有関数を作る次元として記述しています。固有関数ψ(r)というのは、この持続空間における複素距離を通じて、観測者の認識における対象の位置とその持続状態が数学的に表現されたものなのです。
固有関数ψ(r)は、シュレディンガー方程式の解として得られる関数であり、特定のエネルギー状態に対応します。つまり、ある特定の位置なり対象を認識サセテイル精神空間の状態だということです。時間に依存しないシュレディンガー方程式では、この固有関数は次のように表されます。
Hψ(r)=Eψ(r)
ここで、ψ(r)はハミルトニアン H の固有関数であり、E は対応する固有値(エネルギー)です。
1月 20 2025
ヌーソロジーによる確率解釈の意味の解明
単純です。
波動関数の確率解釈とは、例えて言うなら、棒回しが棒を回したときに、「棒の存在確率が変わってね?」と言っているようなものです。
確かに、棒を幅方向に向けたときは棒が見えますが、奥行き方向に向けたときは棒は見えなくなります。しかし、だからといって棒が存在しなくなったとは誰も思いません。
このときの棒の見え方の変化を存在確率に置き換えているのが今の物理学だと考えてください。物理学は、棒の見え方の変化を「存在確率」として解釈しているのです。
ヌーソロジーから見るなら、単に観測者の持続円が時間概念によって回転の様々な位相に分解されているだけのことです。観測は事物の一位相しか捉えられないので、その観測の位相の分布を、物理学は存在確率として解釈しています。
時間だけでしか物を考えないから、こうした奇妙な概念が生まれてくるのです。ヌーソロジーの視点を取り入れることで、私たちは物事の本質をより深く理解できるようになるでしょう。
By kohsen • 01_ヌーソロジー, 03_動画 • 0 • Tags: 波動関数