1994年制作のヌース辞書が出てきた

書棚を整理していたら、1994年に制作したヌース辞書が出てきた。久しぶりに見る。
 
―人間の反対-形質を持つもの。モノの中にいるもう一方の自分を人間が見出すときに生まれる進化の方向性の力。形質が生み出されることによって付帯質の外面から付帯質の内面へと次元が変わり表相が中和され、人間の最終構成が生まれる―と書いてある。
 
当時は訳の分からないまま書いていたが、今は手に取るように意味が分かる。形質とは虚軸(奥行き)のことだ。本当の幾何学は虚軸が構成する持続空間において作られている。この方向に人間が意識を向けるようになれば、人間は表象の思考を漸減させていく(表相の中和)。
 
付帯質の外面から付帯質の内面への次元変換とは、世界が対象の外部性から内部性へと移動するという意味だ。人間が4次元認識を獲得するという意味でもあるだろう。今は人間はまだこの「人間の反対」との交差を持てていない。ヌーソロジーが開いているのはこの「人間の反対」の空間だと考えるといい。
 
人間の反対とは哲学的に言えば超越論的自我のことだ。人間は経験的自我。経験的自我は時空(幅化した世界)をフランチャイズとしており、超越論的自我は素粒子空間(奥行き化した空間)をフランチャイズとしている。超越論的空間が経験の中に介入してくるとき、空間は元素体となる。それが最終構成。
 
無茶苦茶ぶっ飛んで聞こえるかもしれないけど、近い将来には共通了解がとれてくるのではないかと思う。それにしても、ドゥルーズ哲学そのものやなぁ。改めてドゥルーズの凄さを感じます。

ヌース辞書