BABYMETALに潜むBABYMETALISM

ニューアルバム『METAL RESISTANCE』がアメリカの総合アルバムチャート・Billboard Top 200 Albumsで初登場39位という快挙。日本人アーティストの同チャートのTOP40入りは1963年の坂本九以来53年ぶりというから、ほんと奇跡的。
 
実はこのBABY METAL、NHKの番組で一昨年の年末に知ってどえらい衝撃を受けた。それ以来、実はずっと密かにウォッチし続けているのだった(笑)。
 
そのとき、盟友トーラス氏に一刻も早く知らせようとツイートしたのだが、そのときのツイートがこれ。
 
―たぶん、このBABYMETALワールドはトーラス氏のツボ中のツボです。地獄の業火の下に蠢いていた死へのヘビメタ的欲動とは実は永遠の少女性だったみたいな。。その意味で来てマスね。。―17:16 – 2014年12月22日
 
いやいや、冗談抜きでこのバンドというかプロジェクト、ひょっとすると今という時代の精神がすべて乗り移っているのではないかというくらい、強烈な魅力を発している。
 
プロデュース元のアミューズがどういう戦略をとっているのかは詳しく知らないが、これだけ世界的に有名なっているにもかかわらず日本ではまだ知らない人が多いのも、このバンドが日本の村社会的なメディア支配とは一線を置いてアウトサイダー的に振る舞っているから。
 
この新曲の「KARATE」にはそういったBABYMETALISMのコンセプトが確実にダブルミーニングされているね。PVの中で彼女たちが戦っている強面の達人はペルソナを付けた自我の中に巣くっている超自我を象徴化したものだと思うんだけど、これには日本のメディアや芸能界を裏で牛耳っている旧態依然としたナズグル的怪物の姿も重ねられている。
 
ちなみにワシはYUIMETALファン。たまらんぜよ(笑)