6月 9 2013
ヌースレクチャー2013 IN 東京のお知らせ
NOOS LECTURE 2013を東京で開催します。
皆さん、お久しぶりです。半田です。いよいよ西暦2013年がやってきました。『2013:人類が神を見る日』という本を出版して早16年。「一体どこに神が見えるというのか、責任を取れ」という声があちこちから聞こえてきそうですが(笑)、そうした皆さんの疑心暗鬼の声にお答えして「いや、すでに人間は神を目撃し始めていますよ」ということを実感していただくために、ヌーソロジー(旧ヌース理論)の目下のところの最新内容をレクチャースタイルでお届けしたいと思います。題して『NOOS LECTURE 2013 IN 東京』。前回の東京でのレクチャーシリーズ開催は2003年でしたから、実に10年ぶりの東京でのレクチャー開催となります。ヌーソロジーとは日本語で言えば「創造学」に当たります。この宇宙はいかにして作られたのかを宗教や科学のスタイルではなく、今までにはなかった反転の思考様式を通して一つの新しい思想のスタイルとしてお話していこうと思います。この思考様式はまるで一つの生き物のように自ら成長していってます。10年前と比べて格段にパワーアップしたヌースの世界を存分にお楽しみ下さい。
■第1回 創造空間の時代へ
今回のレクチャーシリーズは諸事情により毎月開催ではなく、隔月開催の運びとなりました。今回のシリーズは1年間、計6回のシリーズでまずは行いたいと思います。第一回目は「なぜ、今、ヌーソロジーなのか」という、この時代にヌーソロジーが登場してきた意義と、ヌーソロジーが今後展開していく「創造のグランドデザイン」についてその全体像をお話していこうと思います。人間の意識進化(アセンション)とは何なのか、進化した意識には世界はどのように見えてくるのか、人類のこれからの未来はどのようになっていくのか、そして、世界を創造する創造者のビジョンとは一体どのようなものなのか等、第一回目は壮大なスケールを持ったヌーソロジーの宇宙観の全体像を一挙にご紹介します。
〈開催要項〉
■日時: 2013年7月21日(日曜日)
時間/13:30〜17:30P.M.
■場所: 渋谷金属労働会館3F会議室
〒150-0031東京都渋谷区桜丘町6-2
TEL:03-3463-7394
■料金: 5,000円(学生: 3,000円)
■問い合わせ先・お申し込み先
ヌースアカデメイア
〒815-0074 福岡市南区寺塚1丁目26-7
今回からインターネット受付を開始いたしました。
下記リンク先から必要事項をご入力の上、お申込みください。
お申込みフォーム→インターネット受付
TEL受付 092-402-6999(担当/亘利)
■受付開始 6月17日(月)より(受付時間 10:00〜18:00 月〜金)
※定員に達し次第、お申し込みは締め切らせていただきます。何とぞご了承下さい
ヌースレクチャー2013 IN東京 今後の予定
第2回 9月22日(日曜日)
第3回 11月17日(日曜日)
場所・時間は同じです。
7月 12 2013
時間の三つの、いや四つの在り方
時間において現在というものが成り立つ条件とは何だろう。まず瞬間の反復。次に、それを裏支えする持続。三つめがそれらを瞬間において観照するもの。それによって、今、今、今という現在の反復が成り立ち、時間が流れる現在として意識化される。。これがドゥルーズのいう第一の時間のイメージ。
次に記憶が成立するためには、こうした流れる現在の諸瞬間が過去として一般化されなければならない。つまり、あのとき、かのときというかたちで古い現在の序列が見えなければならないということ。このためには第一の時間自体を観照する別の持続が必要になる。これがおそらく第二の時間のイメージ。
この第二の持続が結果的に現在を現在として反省させ、「今は現在だ」という形で表象化されるということなのだろう。この第一と第二の時間は円環を描きグルグル回っている。それがドゥルーズのいうクロノスの時間。この時間の環は現象の変化と決して切り離すことのできない有機的時間と言える。
ドゥルーズは第一の時間を受動的総合、第二の時間を能動的総合としているが、構造的に見ると、これらはヌーソロジーでいうところの感性的時間と思形的時間に対応していそうだ。幼児期(7歳ぐらいまで)の時間感覚と学童期(13歳ぐらいまで)の時間感覚。ここから時間が現象とは乖離し始める。?
ドゥルーズの議論だと、この後、第三の時間の総合としての「空虚な時間の形式」が登場するのたが、おそらくこれが直線的な空間化した時間(ベルクソン)ではないかと思う。しかし、なぜ、直線化してクロノスの蝶番が外れてしまうのか。。おそらく、これはフーコーがいう主体の二重化に関係している。
ポスト構造主義者たちはまだ明確にはしていないが、自己と他者間のクロノス的時間の構造はその構成が反転していると考えられる。近代的な主体の回路が「他者の他者」として自我を形成することだと考えれば、クロノス的時間が持った凹凸回路は相殺され、平板的な時間が現れることになる。
これはおそらく大地から垂直に立ち上がっている時間ではないかと感じている。星々の巡りとともに地上を覆っていた円環的時間はここで解体され、宇宙空間の無限の深みに向けての空虚な時間が空虚な「我」とともに出現してくる。しかし、この時間の出現はドゥルーズに拠れば「回帰」の予兆である。
おそらく、わたしたちは第四の時間というものを発明しなくてはならない。それがこれから新しく変身を遂げていく「奥行き」ということになるのだろう。記憶の女神ムネモシュネはそのときゼウスと一体になる。
By kohsen • 01_ヌーソロジー, ドゥルーズ関連 • 0 • Tags: ドゥルーズ, フーコー, ベルクソン