8月 19 2010
新しい外部を目指して
昨年8月に始めた今回のレクチャーシリーズも今度の8月21日(土)の開催で予定の全12回を終了する。過去のシリーズでは回を重ねる度に参加者の人数が激減していったものだが(笑)、今回のシリーズは準備も入念に行ったことも手伝って最後まで参加者が目減りしなかった。実に有り難いことだ。拙いレクチャーにもかかわらず辛抱強く参加し続けていただいた参加者の皆さんには、この場を借りて心からお礼を言いたい。
さて、肝心のレクチャー内容にについてだが、自分が今伝えたいことを全部伝えられたかというと、まだまだ説明不足な部分が多かったという反省点が残る。今回のシリーズでは、結果的に各回約4時間、全12回で延べ約48時間にわたってヌーソロジーに関して喋りに喋りまくったということになるのだが、全体像から見れば、おそらくまだ半分も語れていないかもしれない。パフォーマンス自体のクラルテとエクステンドについてもまだまだ満足できるものにはなってはいない。構造的な部分に関する数学的な裏付け、風景伝達における詩情豊かな表現、あと図表などのデザイン性の追求など、これらは僕の中ではヌーソロジーを今までにはない思想のスタイルにするための必須事項なのだが、それらをレクチャーというライブの場で表現するにはもっともっと自己錬磨が必要だ。
でも、収穫も多々あった。僕自身ヌーソロジーの全体像の骨格がようやくはっきりと見えてきたということだ。ヌーソロジーは宇宙論の体裁はとっているものの、その本質は人間論である。いや、もっと言えば自己-他者論である。前回のブログ記事でも書いたが、M・ブーバーの言葉を借りれば「永遠の汝」への語りかけである。永遠の汝へと物質という架橋を使って到達するための方法論の展開である。もちろんこの道のりは果てしなく遠い。到達地点があるかどうかさえもおぼつかない。しかし、それが自分のやりたいことなのだから仕方ない。何はともあれ、21日の最終レクチャーは辻褄合わせや細かい部分に萎縮することなく、自然体で楽しみながらダイナミックに終わりたい。
8月 25 2010
小林正弥先生の研究会
先月、僕が所属している大学の学長の知人でもある千葉大学の小林正弥先生が主催する研究会に呼ばれ、そこでヌーソロジーの入口に関する話しをしてきました。スピリチュアルTVの小泉さんという方も参加されていて、記録用としてビデオを回されていたのですが、そのときのビデオを昨夜たまたまUSTREAM上で発見したのでここに紹介しておきます。
途中、理論解説のために用意していたアニメーションが不具合を起こし、講演のリズムが狂ってしまい、後半はドタバタした感じになってしまいましたが、ヌーソロジーの重要な入口である反転した空間認識については一通り紹介しています(この部分に関する丁寧な解説は「ヌースレクチャーDVD VOL.4」でやっています)。
小林先生の研究会だけあって、参加されている皆さんの知識レベルも高くて、講演後、いろいろっ突っ込んだ質問も受けましたが、そのときの様子も収まっています。——初めの方、小泉さんによるイントロダクションの部分の映像がスムーズに流れませんが、講演に入って(スタートから約1分15秒後)からは軽快に見れます。前半と後半に分かれていて長いのですが、興味のある方は順にご覧になって見て下さい。
By kohsen • 01_ヌーソロジー • 0 • Tags: 小林正弥先生