12月 14 2016
「嘘の鏡」についての補足
前記事について、もう少しイメージを広げられるように仏教(密教)的な説明を加えておくね。自己側のみについてだけど。。
転換位置(対象の外部の自他がいる場所)から見ると変換位置(対象の内部の自他がいる場所)の方は、すべての対象の内部に偏在していると考えていい。これは空海の『即身成仏義』にある「重々帝網なるを即身となす」のイメージに近い。―2008年『人類が神を見る日アドバンスト・エディション』の記述内容より。
「即身成仏」と聞いて、お寺の中でミイラ化しているお坊さんなんかをイメージしちゃアカンよ。それはバリバリ、ニンゲシ(人間型ゲシュタルト:笑)。「即身成仏」というのは奥行きの純粋持続感覚がまさにそれではないかなと感じてる。
その感覚を強めていくために、具体的な構造概念が必要となるんだね。そのうち、こうした空間認識が力を持ってくれば、転換位置感覚と変換位置感覚の主従関係が逆転していくことになる。
要は肉身のまま即時に成仏していくということだね。しかし、それは決して世界から消え去るということじゃないのね。世俗化した仏教はこのへんの話をうやむやで終わらせてしまうから、ついついモヤモヤが募るんだけど、まだまだ先があるんだよね。っつーか、ここからが実体の世界の始まりなんだよね。
ちなみに、このビジョンは「後ろの正面だあれ」の話でもあるし、カタカムナの「アマヤドルマリ」の話でもあるし、プラトンの「背中合わせの人間」の話でもあるし、ドゴン神話の「天上の二人のノンモ」の話でもあるし、十種神宝の「ヘツカガミとオキツカガミ」の話でもある。。。挙げるとキリがない。
大事なことは、こうしたイメージはすべて”素粒子世界の構造”になっているということ。ここがとても重要。そして、ここにはまだまだ続きがある。その世界を探査していくのがヌーソロジーだと思うといいよ。
1月 12 2018
今日のヌース用語 【同性】
【同性(どうせい)】
表相の働きと位置の働きが等化されること。表相を交差するものが位置の働き。位置を交差するものが表相の働き。全体と部分を等化した力のこと。点次元と面次元の関係性を併せ持ったもの。
この「同性」は4次元認識を作るための需要な概念です。いつも言っているSU(2)とSO(3)の重なりを認識するところに生まれる力です。分かりやすく言えば、対象の直径に当たる部分に、観測者の奥行き(持続空間)のすべてが集約されてあるということ。物理学的には物質粒子のスピンに相当しています。
今回のシュタヌー本では位置の表相への入り込みを次のような図で表現しています。P.437「空間のコンパクト化」(下図参照)
「空間のコンパクト化」の図では、奥行きが対象の内部へと入り込んでいっていますが、奥行きは射影線なので、この入り込みを対象の直径部分に重ね合わせても意味は同じと考えて構いません。対象は3次元空間、奥行きは複素空間。バイスペイシャルです。
カタカムナ風に言うと、アマウツルマリがアマヤドルマリへと舞い降りてくる光景ですね。幅の眼差しで見ていた宇宙空間全体が奥行きの眼差しへと変わることによって、すっぽりと一つの物の中に入り込んでくる。
この感覚が生まれてくると、星々が地上に降りてきて、世界の秘密を耳打ちしてくれるようになりますよ(笑)。
By kohsen • 01_ヌーソロジー • 0 • Tags: SU(2), カタカムナ