3月 25 2014
共通感覚と逆-共通感覚
奥行きと幅の差異はこれからの時代において精神と物質の差異と見なされるようになるだろう。わたしたちの共通感覚は幅の観念の支配で成り立っている。この共通感覚が悟性、感性、理性のすべてをコントロールしている。要は自我意識の骨格を作っているということだ。
奥行きはそれとは反対に逆-共通感覚をもたらす。すべての人の中に眠っているのだが、それが共通なものになり得ていない未知の感覚のことである。真っ先に上げられるのは、純粋な奥行きにおいて世界を見るとき、主体は不動の存在であるということ。これがまず一つ。
二つ目は奥行きには無限の過去が「今」という名で畳み込まれているということ。つまり、純粋な奥行きは空間と時間の延長性を持っていないということだ。このような奥行きが持った特性が先行する空間が物理学では時空の一点一点に張り付いた単位円、もしくは単位球面という形式で表現されている。
逆-共通感覚から見れば、これは話が逆で、単位円、もしくは単位球面上の一点一点に時空がくっついているのだ。君がどこか一点を見る。そこから時空が広がる。君の視線は純粋な奥行きなので、その時空の中にはない。。そう考えればいい。
もし、君がその視線を時空の中に落としてしまえば、君は即座に単なる物質的肉体と化す。時空の中で動いていると理解されているのは単なる物体としての肉体にすぎない。何度もいうが精神的実体としての君は動いてはいないのだ。
もちろん、身体内部から感じとられる運動感覚というものがある。これは動いている。しかし、この運動は物体の運動とは全く異なる次元のものである。この運動は4次元時空上のものではなく、前後/左右/上弦を軸とする身体空間における運動である。これは内部空間である。
現在の人間の共通感覚はは幅(延長感覚)に支配されて、奥行きの次元を基軸とする身体空間(強度的空間)が全く見えなくなっている。身体空間はシュタイナーの言葉を使えばおそらくエーテル空間である。その構造は奥行きの即自性において太陽と直結している。
4月 2 2014
丸まった前の空間
ツイッターで何気につぶやいた「丸まった前の空間」の話が意外に受けがよかったので、今日はその続きを少し補足。。
【前回分】
後ろの空間と前の空間の間に空けられた窓。それが視界だと考えよう。そして、その場でグルっと回ってみる。後ろに想像されている広大な空間の中に前の空間が丸まっているのを感じられるようになればOK。それが君の魂である。嘘は言わない。丸まって感じることができていればの話だが。。
丸まって感じることができた人は今まで点と呼ばれていたものを球面に変えることができた人。物質と精神の境界を発見することができた人。闇と光の境界を発見することができた人。死と生の境界を発見することができた人である。たぶん、冗談抜きで。
——アヌビスは水平な円であり、これにより「目に見えないもの」、すなわちネフテュスと、「目に見えるもの」、すなわちイシスが分割される。この円は光と闇の境界に存在し、光と闇に共有されている—— プルタルコス
【本日分】
後ろの空間と「丸まった前の空間」の違いを感じた人は「こころを発見した人」と言えます。そういう人たちは、自分がぐるりと回ったときに、後ろの広大な空間に包み込まれた「前の丸まった空間」を感じ取ることができるはずです。わたしたちが普通、外の世界と呼んでいるものは実は後ろの空間なのです。
この外の世界の中で、「前の丸まった空間」がどういうふうに見えているかというと、小さな小さな粒のように現れています。昔の日本人はこのことを知っていました。だから心のことをココロ、小さな粒(コロ)と呼ぶのです。
物理学が素粒子と呼んでいるものは、この心が作っているネットワークのことと思って下さい。外の世界の延長としてこのココロの中に入ることはできません。物理学は外の世界の概念しか持っていないので、この領域は不確定性領域などと言って難しく語られてしまうのです。
ココロは外の世界で表現されると波動になります。ココロの世界を井型で取り囲んでその井型を直線で延ばしたものが時間と空間と呼ばれている世界です。こうした延長性でココロを表現しようとすると、ココロはこの直線上を文字通りコロコロと転がっていくものとして表現されます。この転がりが波動です。
波動として現れたココロに敢えて意味付けをするとすれば、それはココロが外の世界に翻弄されているとも言えるでしょう。今の人間の空間認識では前と後ろの区別ができていないのですから、当然のことです。
さて、この「前の丸まった空間=ココロ」ですが、ここは永遠の世界です。時間や空間はすべて後ろの世界のネットワークが作り出しているもので、「前の丸まった空間」の中には存在していません。
まもなく人間の思考はこの「前の丸まった空間」の中をフランチャイズとして働き始めると思います。「光の箱舟」の発進が始まります。今まで人間が死と呼んでいたものが開き始めるということだろうと思っています。
By kohsen • 01_ヌーソロジー • 0 • Tags: 光の箱舟