「人間が”物になる”」とはどういうことか

目の前に物が見えるとき、そこには必ず「内」と「外」がある。この差異が、物のかたちをつくっている。
内を内包(奥行き)、外を外延(幅)と呼ぶなら、自己は内包に、他者は外延にいる。内包は持続として働き、外延は時間として働く。
今の私たちは、時間が前面に出て、持続は時間に従属している。他者視点化してしまっているからだ。
しかし、本来の宇宙のあり方は、持続が前面に出て、時間の方が従属的なものとなっている。
「人間が物になる」とは、この本来性に戻ることをいう。