東京ヌースレクチャー2019がスタートしました!!

一昨日の日曜日、東京ヌースレクチャー2019の第一回目を開催しました。
   
 場所は、東京、渋谷にある金属労働会館。金属労働・・・まさにヌースのレクチャーの場所にぴったりの名前でもあるのですが(笑)、大盛況のうちに無事、終えることができました。参加していただいた皆さんに心から感謝です。
   
 今回のレクチャーは開催日の約一ヶ月前に満員御礼が出て個人的にはビックリだったのですが、実際、当日も参加者の皆さんの熱気を押されっ放しの5時間でした。
 
 会場で一応確認を取ったら、なんと半数の人たちがヌースレクチャー初経験の人たちだったので、たぶん去年出た川瀬氏の『ワンネスは2つある』や『シュタイナー思想とヌーソロジー』、さらには、2ケ月前に出した『奥行きの子供たち』でヌーソロジーを知った人が、ここぞとばかりに集まってくれたものではないかと思います。
  
こちらも、久々の東京でのレクチャーということで、最初はちょっと緊張気味。
 
しかし、2コマ目から冷静さ(=霊性さでもあるね^^)を取り戻し、第一回目のテーマでもある『君』について、ブーバーやハイデガーの哲学の話を絡めながら、ヌーソロジーの観点からしっかりと語らせてもらいました。
 
未だ、世界は「僕」に覆われていて、
「君」がどこにも現れていない。
「君」とは、ほんとうの主体のこと。
  
「君」は、本来、高貴な存在であり、
その未だ現れ出ていない、
ほんとうの主体こそが「君主」であり、
「主君」でもある。
 
世界から「僕」が立ち去って、
世界が「僕」と「僕の僕」の世界から、
「君」と「君の君」の世界に変わったとき、
世界は「ある—いる」の世界から、
「なる」の世界へと、アレーテイア(隠れていたものが姿を露わにすること)する。
  
今回のレクチャーから、最後の1時間は、まるまるディスカッションの時間にしたのですが、この試みが功を奏し、参加者の皆さんの質問のレベルも高く、とてもいい雰囲気のうちに終了しました。
 
いつもは、4時間まるまるレクチャーで、大量の肉を食わされた後のようにグッタリとなるからね(笑)
  
今回のシリーズは、ヌーソロジーの細かい構造論よりも、ヌーソロジーがヌーソロジー自体に対してどういう構えを持っているか、その情動面に重点を置いて語っていければと思っているのだけど、とりあえず第一回目は成功した感じかなぁ。
 
二次会は、ピザ攻めと盛り上がりすぎで疲れました(笑)
   
次回もまたよろしくお願いします!!
 
(下写真左は天海ヒロ氏撮影)

2019東京レクチャー第一回