ミューズたちも舞い降りている

友人の尾崎さんからナターシャ・グジーさんというロシア女性が唱っている「千と千尋の神隠し」の主題曲「いつも何度でも」のビデオを紹介された。歌声も素晴らしいのだけど、曲の歌詞を改めて見て少しびっくり。
こうした純朴な詩は自分の狭隘な趣味から言えば好みじゃないのだけど(笑)、ナターシャさんのルックスも相まってか、古代ギリシアから舞い降りたミューズの歌声に聞こえた。

ゼロになるからだ。それを充たすこと——。

歌は5分30秒あたりからデス。

「いつも何度でも」

作詞/覚 和歌子
作曲/木村 弓

呼んでいる 胸のどこか奥で
いつも心躍る 夢を見たい

かなしみは 数えきれないけれど
その向こうできっと あなたに会える

繰り返すあやまちの そのたび ひとは
ただ青い空の 青さを知る
果てしなく 道は続いて見えるけれど
この両手は 光を抱ける

さよならのときの 静かな胸
ゼロになるからだが 耳をすませる

生きている不思議 死んでいく不思議
花も風も街も みんなおなじ

呼んでいる 胸のどこか奥で
いつも何度でも 夢を描こう

かなしみの数を 言い尽くすより
同じくちびるで そっとうたおう

閉じていく思い出の そのなかにいつも
忘れたくない ささやきを聞く
こなごなに砕かれた 鏡の上にも
新しい景色が 映される

はじまりの朝の 静かな窓
ゼロになるからだ 充たされてゆけ

海の彼方には もう探さない
輝くものは いつもここに
わたしのなかに みつけられたから

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