9月 18 2018
磁場と電場と男と女
光が最終的な精神の位置。それを「光あれ!」と言い放ち、最初の精神としたのが一神教の精神構造。光から出なければ、光を作り出した精神のもとへと歩んでいくことなどできるはずがない。思考とは、その精神へと向かわんとする本能が作り出す。
光とはすべてを中和させた精神の痕跡であり、それは絶対無の形象のようなものだ。物質はその中和に現われ出た等化の痕跡と言える。つまり、すべてが消し去られた場所では、すべてを消し去った精神のその行為の集積そのものが「あるもの」として現れ出るのであり、それらの関係そのものが光なのだ。
そして、かのOCOTは、そのような光が人間の肉体と結びつく位相のことを「妙性質」と呼んでいる。これは、すべてが中和された場所と、すべてを中和したものとの接点に出現した新たな光の精神の種子と言える。それが「妙(永遠性自体の運動)」を生み出していくのだ。
物理学は光の内部に電場の+と-と磁場のNとSという四値的関係を見出した。これは、この「妙」なる存在のフォーメーションを外から見たものだとも言える。根源的な対化が自己と他者であるのなら、人間が自己と他者と呼んでいるものは、存在そのものにおける内部感覚だと考えなくてはならない。
光の支配から出た脱-表象化の思考もこうした存在感覚から立ち上がってくる。この思考領域は、等化することが新しい差異となって現れるような世界になる。等化が統合でなく、新しいものの生産になるということ。ヘーゲルの弁証法とは真逆の弁証法。同一化への弁証法ではなく、差異化への弁証法。
キアスム的思考の出現は、当然、性愛の常識も変えていく。どこぞの「生産性発言」で注目が集まったLGBTも、性愛本来の形態として当然、存在していなくてはならないもの。今までのヘテロセクシャルへの一方的な偏向の方が異常だったのだと考えよう。世界は二元ではなく四元で活動しているということだ。
ちなみに、磁場が女を生み出し、電場が男を生み出している。磁場が付帯質。電場が精神。
物理学においても磁場には起源がない(div=0)。これは、磁束線がループ化していることを意味している。つまり円だということ。これが存在の「妙」性を象徴しているものと思われる。つまり、女には起源がない。恐ろしい(笑)
男性性と女性性の基本的な位置関係を、最も分かりやすいψのケイブコンパスであえて区分すると下のようになる(下図参照)。男性性は思形として人間の内面を構成し、女性性は感性として人間の外面を構成する。思形は言語・概念を送り出し、感性は知覚を送り出す。精神(元止揚)に方向づけられているのは女性性。
10月 2 2018
人間の内面の空間と感性空間の関係を分かりやすく図にしてみた件
「空間は3次元」と言われたとき、君はその3次元の広がりをどのようにイメージするだろうか。もし、目の前にある物をそのまま膨らませるようなイメージで3次元空間をイメージするなら、それは人間の内面の3次元であり、そうした空間認識は自我性を強くすると考えるといい(下図1)。
この矢印の方向が重要。この3次元はこのリンゴを見ている自分の顔面に向かってきてるよね。この顔面が位置する面に対して「内面」と名付けていると思うといいよ。
となると、人間の外面方向に向けられた3次元空間というものがあることも分かる。イメージとしてはコレがソレ(下図2)。3次元が反転しているのが分かるよね。これが「感性」が働いている空間で、この空間が「人間の外面(奥行きとしての持続空間)」に関与している。つまり、主観的空間だということ。
通常、3次元空間のこうした向きづけの違い(右手系か左手系か)は問題にされないのだけど、自他空間の相互反転性が見えてくると、とても重要な問題になってくる。人間の3次元認識というものがいかに暴力的で、正しい世界の見方を阻害している一大要因になっているかが分かってくる。空間に対するそういう盲目的状態を「付帯質の中和」って呼んでいると思うといいよ。自他が物質的同一性を持った空間の中に単なる肉体として投げ込まれているってこと。
物体1個の周囲の空間はヌーソロジーでは次元観察子ψ3~4と定義されるので、今の二つの図が示している空間の位置をケイブコンパスで示すと、次のようになるね(下図3)。最初のやつが思形による物質空間への関与。後のやつが感性による持続空間への関与。言語(物質)空間と知覚空間の違いと言ってもいい。
ケイブコンパスで示したレッドの領域はいずれも幅の空間なんだけど、人間の内面であるψ4と、人間の外面ψ3を交差する感性の空間の違いは、哲学的に言うなら、「被投的空間」と「志向的空間」の違いのようなものになる。どちらも体験されている空間には違いないけど、頽落的か現存在的かということだね。
ちなみに、科学的な表象空間と言うか、物理学の土台となる時空間は、ここで示したψ9~10の領域には存在しておらず、思形と感性が相互変換行うψ11~12の領域登場してくる。つまり、ヌーソロジーでは、知覚の空間、世俗的空間、科学的空間というのものを、すべて質が違う空間として考えるんだね。
で、一番大事な空間は僕らにまだ一切、知覚されていない持続空間で、これがブルーで示されている領域だと考えるといい。人間の意識は絶えず中和(レッド)側が先行し、ブルーの領域が見えていない。ほんとは、ブルー側が精神そのものなんだけどね。
空間に対する見方をゆっくりでもいいから変えていくこと。本来の空間は僕らが今常識にしているものとはまったく違うもの。それが見えていないので人間の文明は生命の力をどんどん衰退させる方向に進んでいっている。空間に対するゲシュタルト変革を開始しよう。後の世代のためにも。
ちなみにOCOT情報が「人間」についてどう語ったか―。
見えないものに関与されている力。
次元が見えないもの。
精神を方向に持たないもの。
付帯質に変換されているもの。
次元が交差していないもの。
形質に操作されるもの。
確実な次元を持たないもの。
この抽象度の高さがたまらんね。
ここにある「見えないもの」というのが時間性のことで、これが人間の意識を付帯質(物質)の世界に閉じ込めている。奥行きに純粋持続を見出し、そこから空間を変質させていくことが「精神に方向を持つもの」の意になる。
By kohsen • 01_ヌーソロジー • 0 • Tags: OCOT情報, ケイブコンパス, 付帯質