1月 18 2008
新『人神』カバーデザイン
一昨日、東京出張から帰福。今回は徳間書店の本社に顔を出して、T編集長と入稿前の最終チェックを行なった。今回の再版版はページ数を減らすために、オリジナル版より一回り文字が小さくなっている。これも第二部として書き加えた「トランスフォーマー型ゲシュタルト/ベーシック・プログラム」のページ数が予定をはるかにオーバーしてしまったからだ——。
最近は本当に本が売れないらしい。単行本はビッグネームでも5万部いけばいいところで、ほとんどの出版社は文庫本で食いぶちをつないでいるそうな。出版社としては本が分厚くなるのはそれだけで読者が手を伸ばしにくくなるし、価格的に高くなれば一層、手は縮こまる。結局のところ、いいところは何もナシ。
最初は40〜50ページほどの増補予定だったのだが、いざ書き出してみると、とてもそんなもんじゃ追いつかなくなってしまった。ヌース理論の場合、レクチャーでもそうなのだが、空間概念の変更を扱う理論なので、部分的に紹介しても「何じゃ、こりゃ?」とか「訳わからん」とかいうレスポンスしか返ってこない。そこにある程度の説得力を持たすためには、何かしらの全体像を俯瞰して見せないと、にっちもさっちもいかなくなってしまうのよね。結局、書き上げてみると、もとの本にして150ページ近い増頁になってしまった。文字のポイント数を下げ150ページをどうにかこうにか120ページにまで凝縮。それでも「第一部(オリジナル版)」と合わせて450ページ以上はゆうにある。こりゃ、あかんばい。。あわわ。
その結果かどうかは知らないが、カバーデザインのタイトルロゴは無茶苦茶「分り易そうな」本に見せようというネライなのか、ご覧の通り、ほとんど小林よしりんの「ゴーマニズム宣言」のようなコミック本の乗り。最初は「えっ………」と絶句してしまったが、何度も眺めていると、これっていいかも。。。って気になってきた。
原稿に書かれた文字は今頃、印刷会社の輪転機の中をグルグルと回っているところだな。回れ、回れ、ヌースよ回れ。この『人神/アドバンスト・エディション』の波及力は今までのヌース本の中では一番のものになる予感がする。。。。なるといいなぁ。。。なるかなぁ。。。ならないか。。。(^^)
9月 27 2008
英語版『人神』製本完了!!
やっと『2013: 人類が神を見る日』の英語版——2013: The day God sees God——の印刷が上がってきた。版元はnatural spirit International Publication。ナチュラルスピリット社の米国の事業所である。
本の出来はとてもいい。ハードカバーで250ページ。日本版が365ページだったから、100ページほど短くなっているが、サイズはその分大きい。表紙デザインは今年2月に徳間書店から出た『2013: 人類が神を見る日/アドバンストエディション』と同じだか、英語タイトルは白抜き文字で周りにはレッドメタルの箔押しが施され、かなりクールな仕上がりになっている。さすがzatoさん(伝説の雑誌「zavtone}のチーフデザイナー)という感じだ。
この翻訳本の出版はこのzatoさんと翻訳を担当してくれたカナダ在住のAkemiさんなしには語れない。zatoさんが2000年頃、バイリンガル雑誌だったzavtoneに『人神』の英語訳を第4章ぐらいまで掲載してくれ、その翻訳文を読んだAkemiさんが、もっといい翻訳をした方がいいとアドバイスをくれて、自ら、一年以上かけて翻訳にチャレンジ。その元原稿にネイティブのエディターが手を入れ、ようやくテキストは完成。しかし、今度は編集作業でいろいろな行き違いが生じ、装丁デザインや印刷でもトラブル続出。なんだかんだで、プロジェクト開始から2年以上の月日を費やしてしまった。
しかし、難産の甲斐あって、ほんとうにいい本に仕上がりました。ナチュスピの今井さん、春山さん、そして、zatoさんにAkemiさん、ほんとうにありがとうございました。この場を借りて深くお礼申し上げます。
この本が米国の書店に並んだら、今度は米国ツアーだな。向こうのニューエイジに日本発のcool spiritualismとしてのnoosologyをブチかましてきます。。。。って、わし英語できたっけ?
By kohsen • 06_書籍・雑誌, 10_その他 • 7 • Tags: 人類が神を見る日