素粒子を内的なものに変えること

物質主義が世界を外に押し広げ、
霊性主義が世界を内に閉じ込める。
この二項はもはや対立ですらなく、
互いに背を向けたまま空転している。
だが、世界は本来、内と外を分けてなどいない。
私たちの意識の深奥において、
空間は構文として織り上げられ、
そこに「素粒子」という他者が立ち現れているにすぎない。
だから、いま必要なのはただ一つ。
素粒子を「外なる客体」として見るのをやめることだ。
それを、自らの認識の構文、
つまり“内なる持続の裂け目”として再発見すること。
意識の内に宿る空間構文——次元観察子なる空間構造体。
そこにおいて、物質と精神が交差している。
それが分かれば、私たちは、もはや信じる必要はなくなる。
とにかく、見るのだ。
物質の最深部に、自分がいることを。