光の中に入るということ

垂子の顕在化は光速度状態に入ることとも言える。つまりは光の中に入るということだ。
光速度状態では、時間と空間の通常の分離が消失し、時間的な「持続」が空間的な「奥行き」として現れる状態を意味している。
光速度では時間が経過しないため、時間そのものが持続として内包化し、それが奥行きの認識として顕在化するということだ。
これは、自己の認識が物質的な尺度(距離や大きさ)に縛られた状態から、「無限遠点」に自身の意識を置くことで、外延的な空間認識から解放され、内包的な持続を自己のうちに体現することに等しい。