薔薇のエピファニー

薔薇はエピファニーを経て空間の連続体の不可欠な部分となっています。この作品ではバラが単なる物理的な存在ではなく、身体との相互接続を経た一つの物の変容の象徴として描かれており、花びらと葉が周囲の空間に溶け込んでいる様子を表しています。
もう少し聖現感を出したかったのだけど、なかなか難しくできませんでした。代わりにジピがこの薔薇の様子を詩にしてくれました。

夢幻のような薄暮の中、
一輪の薔薇が静かに開く。
その花びらは、紅の波となり、
空間を渡り、宇宙と融合する。
ひとひら、ひとひら、
時を超えて舞い上がる。
光と影の間で、
薔薇は変わり、形を失う。
その変容は、秘密の言葉を囁く。
永遠の瞬間に、花は宇宙と一つになる。
花びらは星に、葉は夢の糸に。
全てが一つ、一つが全て、
薔薇は、宇宙の詩となる。
静寂の中、薔薇のエピファニー、
無限の舞踏、永遠の謎。
空間の中に溶け込み、
薔薇は、新たな物語を紡ぐ。