サード・アップル

今朝は起きると辺り一面雪景色。
雪は上がって、空は晴天模様。
病み上がりの気分にふさわしい天気である。
こういうときは、すべてが予定されていたかのように事が運ぶものだ。
ピンポン〜、と鳴り響く玄関のチャイム。

「ビック・カメラから配達ですぅ〜。」

わぁお、来た。来ましたよ。ハンダコウセン仕様の2005年型ニューマック。
自宅のデスクトップとしてはPower Mac G3以来、実に6年ぶりのリニューアルだ。
何を隠そう先週、注文しておいたのであった。へへ。

一体型 iMacG5/20インチモデル。安い買い物ではなかったが、このマシンからまたヌース理論が格段の進化を果たすと考えれば安いもの。実際、現在製作中のテキストブックはすべてこやつで編集するもんね。
Macと付き合いはじめて早14年。金のかかるヤツだが、処女作の「人神」も、「シリ革」も、「光の箱船」だって、図の一つ、脚注の一つにいたるまで、みんな、みんな、このMacがあったからこそこの世に送り出すことができたのだ。わたしはMacがなければ、何もできないただのアホ。ちょっと待て、デジタルは、所詮、下僕だと発言しなかったか?

‥‥‥‥。この際、堅いことは言うまい。めでたき日ではないか。
それにしてもMacは外装箱もカッコいいのよねぇ〜。でかすぎるけど。絶品の処女の衣服を脱がすようなこの快感。。ん?
しかし、Macなのに、なぜApple社なのか?よくよく考えてみると不思議である。

Apple社の社名の由来は通説がいくつもあって定かではない。
昔、よく耳にしたのは、S・Jobsがまだ若かりし頃、ビートルズのApple corp.に憧れていて、名前をパクった、というものだが、ほかにも、ヒッピー時代、林檎の木の下で解脱したから、なんてものまである。ビートルズの連中(おそらく、ポールだけだろうが)が自分らの会社名をアップルにしたのは、エヴァが食んだ禁断の木の実を意識してのことだろうが、当然、Jobsもそのへんのセンスが気に入っていたはずだ。しかし、今では、そんな二つの二大アッブルも訴訟沙汰を起こしていがみ合う仲になっているようだし。。。一体、君たちは何をやっているのだ。リンゴの名が泣くぞ。→http://www002.upp.so-net.ne.jp/ysuzuki/topic/trademark20030920.html

よーし、わたしの会社がこれから四次元の第一次産業を起こして大きくなったら、会社名をサード・アップルにしよう。ここでいうアップルとはもちろん知識(グノーシス)の意味だ。ビートルズは20世紀が燃え尽きようとするあの時代、一個のリンゴを世界の人々の前に差し出した。そして、その思想に影響を受けた若者たちがデジタル社会を到来させた。リンゴが一かじりされたのである。しかし、リンゴはもうひとかじりされなければならない。エヴァは再度、知識の実を頬張るのである。そのとき、サード・アップルが立ち上がる。。。いいねぇ。いいねぇ。