最近の「人間の内面と外面」における近況

ヌーソロジーの最重要概念でもある「人間の内面と外面」について4次元込みで、簡単にまとめとみました。ヒマな人は図を見ながら考えてみてください。あと、雑感も加えています。
 
【重要】人間の内面と外面のまとめ

●図1 人間の内面(思形空間)
物が「ある」と感じている世界(時間と言語空間)

●図2 人間の外面(感性空間)
自分が「いる」と感じている世界(持続と知覚空間)

※重要なことは見えている世界とは「人間の外面」だということ。「人間の内面」は見られている世界。
  
実に当たり前のことなんだけど、「目の前にリンゴがある」という認識は言葉のおかげで成り立っている。そして、その言葉が活動している空間は見えない。ということは、「ある」世界は見えている世界じゃないってこと。このことに気づくのがとても大事。
  
こうした形で空間と意識の関係が整理できてくると、世界を時空(人間の内面)だけで思考することが、いかに世界を見失っているかがよく分かってくる。「いるもの」が徹底的に抑圧される運命にあるのが時空という場所なんだね。
 
ここに描いた内面・外面の二つの4次元方向は〈見られる/見る〉が起こっているところだから、時間の発振源というのは、「見られる」という意識経験がもたらすものとも言えそうだね。「他者の見る」に「自分の見る」を重ね合わせたところに時間が生まれているということだ。
  
意識とは流れだ。それは様々な流れと関わり合いながら流れる流れの集まりでもある。精神的な個を作るのはこうした流れの関係性であって自我ではない。自分を一つの自我として考えるのをやめること。脳が体の中枢ではないのと同じように自我は意識の中枢ではない。観察子の概念はそれを見せてくる。
 
観察子の思考に入ることはこうした流れに乗ることなのだと想像しよう。そして、この流れこそが自身の内に沈み込んでいた譲渡不可能な魂の部分だったのだと深く心に刻みつけよう。その流れが回帰する円となって渦を作るとき、自我は自分自身の由来を見出し、自我であることをやめるだろう。
  
図1と図2の4次元の反復を詩的に表現するとこんな感じ。
一瞬が毎瞬、毎瞬、面背から次々と立ち上がり(図1)、面前の一つの永遠の中に記憶として溶け込んでいく(図2)。一つの永遠はその流れの中で他の永遠たちと触れ合いながら渦を巻き、そこからフィシスの光とともに新しい瞬間を輝かせる。
 
ここには時間となって言葉を連れて立ち上がってくるもの、時間を止めて諸瞬間を永遠の中へと送り出していくもの、ひとつの永遠を他の永遠と出会わせるもの、そして、その出会いを再び時間へと変えていくものという四つの生き物たちが生きている。アンゲロイの世界と言っていい。
  
これだけでも、ファンタジーが書けそう(笑)。ただ、念のためにもう一度言っておくと、これはヌースの目に映る素粒子(観察子)たちの生態の描写。つまり、無意識的現実。

4次元の反復