私たちは物がどこで見えているのかもまだ知らない

私たちが空間を正しく見ていないという事実は、ヌーソロジーでいう次元観察子ψ5~6のレベルでクッキリと表面化する。
「自分の周囲の空間」といったとき、私たちはどのような空間をイメージすることだろうか。おそらく、自分の周りに無限に広がる巨大な空間を誰もがイメージしていることだろう。
しかし、そこで想像されている空間は他者が見ている空間を、自己が意識に取り込んだことによって概念化されている空間であって、実際に自分に見えている空間ではない。
ここでいう〈見られている空間〉は「後ろ」で代表され、〈見えている空間〉は「前」で代表されていると思えばいい。
これら二つの空間は互いに反転した全く違った空間であるにもかかわらず、私たちは後ろで構成された空間の中で、前を見て、それを前だと信じて疑わない。
つまり、未だに自分が実際に物を見ている空間を発見できていないのだ。
物が対象に見えている限り、その空間は他者が見ている空間であって、自分が見ている空間ではない。
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こうした話を長年にわたって伝えているのだが、世間一般にはなかなか理解されない。過去には”トンデモ”と嘲笑されることも幾度もあった。「バカヤロウ!!お前の方がトンデモなんだよ」と言い返したくなったが、——放っておこうよ——と「前」が止めた(笑)