ヌースアトリウムIN東京&大阪—— 「素粒子と人間の意識構造は同型対応している」

今月11日と24日は東京と大阪でヌースアトリウムを開催する。8〜9月はヌース物理学月間と称して、ヌーソロジーと量子力学の関係について、今までより一歩突っ込んだところで議論を深めていければと思ってる。ゲストは砂子氏と佐藤氏。共に量子力学の世界を人間の意識構造と見て研究を続けている専門の研究家だ。
 
3人揃うのは初めてなので、どんな会になるか楽しみにしている。あと、専門家の目から見て、ヌーソロジーの量子力学解釈がどこまで通用するのかを吟味するのも楽しみだ。こちらが話すテーマはまずは量子力学の公理系となっているヒルベルト空間のイメージについて。
 
ヒルベルト空間というのは無限次元のベクトル空間のようなものだけど、量子の表現形式である波動関数Ψの背景にはこのヒルベルト空間の数理構造がで~んと横たわっている。規格直交性、完備性とかいろいろと面倒な数学的定義があるのだけど、この空間の描像を持てている物理学者などいない。要は”単なる”数学的形式として片付けられている。しかも、かなり恣意的に。
 
ネットで調べてみると分かるけど、出てくるのは数式ばかりで、素人には宇宙語にしか見えない(笑)。そこで行なわれている解説もほとんどが天下り的なものが多くて、とても親切な説明とは言えない。イメージが欠如しているのだ。
 
このイメージの欠落はもちろんいつも言っているように複素空間というもの自体のイメージ不能性に由来している。量子力学の世界は複素数で記述される世界にも関わらず、そこでは複素数は単なる計算の手段でしかなくなっている。
 
ヌーソロジーでは複素空間は描像可能なものとして考える。いつも言っているように虚軸は奥行き、実軸は幅だ。そして、虚軸は持続の機能を持ち、実軸は想像の機能を持つと考える。だから、複素空間について思考するときは時間と空間をエポケーしなくてはならない。スピノザ風に言うなら永遠の相の下で考える、ということだ。
 
この仮定をもとにヒルベルト空間を見ると一体どういうものに見えるのか、今回はそういう話をしたいと思っている。針金細工のような量子力学の世界にヌース(能動知性)の息(プネウマ)が吹きかけられていく様子が参加者にもきっと感じ取ってもらえるのではないかと思ってる——ヒルベルト空間とはわたし自身の記憶の容器にほかならない。。
 
物理学嫌いの人も是非、おいで下さい。語られるのは人間の意識についての話です。
 
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