12月 23 2025
宇宙の始まりをあなた自身の“位置”から見直してみましょう
物理学は、宇宙の起源を「ビッグバン」に置いています。すべての時空と物質が、ある“特異点”から発生した──この考え方は、今や常識になっています。
けれど、ヌーソロジーの視点から見ると、この「特異点」とは単なる宇宙物理の出発点ではありません。それは、私たち自身の“見るという行為”が、世界に与えている位置そのものでもあるのです。
「自己視点に立つ」ということは、時空の外に立つということ
私たちは普段、他者視点化された“物質世界”の中で、時間と空間に縛られて生きています。
しかし、自分の視点そのもの──つまり、「今・ここ」に立ち返るということは、実はこの時空構造の“外側”にポジションを取ることに他なりません。
言い換えれば、時空の無限遠点(infinity)に、自分の存在を置くこと。これは宇宙論で言う“特異点”の逆写像にほかなりません。
そこに“自己”が入ると、時間は反転し、虚時間宇宙が開かれる
ホーキングは「虚時間宇宙(Euclidean Universe)」という概念を提唱しました。そこでは、時間は実軸から虚軸へと回転され、”始まりも終わりもない滑らかな球体宇宙(S⁴)”が現れるとされます。
この構造こそ、ヌーソロジーで言う元止揚空間(ψ1〜8)であり、すべての存在が“意味の純粋空間”として潜在している領域なのです。
「世界はどこから生まれたのか?」—— その問いの答えは、「あなたの位置」の中にある
このように見てくると、宇宙の始まりを語るということは、単なる物理的起源を語ることではなく、「あなたが今、どこから世界を見ているのか?」という空間的=存在論的な問いを立てることに他なりません。
つまり、宇宙の始源とは、「あなたがあなた自身の視点に気づくこと」の中にあるのです。
あなたが「時空の外側」に位置したとき、宇宙は真に始まる
だからこそ言えるのです。自己視点から世界を見るということは、宇宙の始まりの構文を、あなた自身の中に再起動することなのだと。
それはもはや、「あなたが世界を見ている」のではなく、「世界が、あなたの視点を通して立ち上がってくる」という、時空反転の真の物語のはじまりなのです。




12月 24 2025
生成の時間へ(ヌースやってる人向け)
OCOT情報が語る「時間に負の方向が生まれる」という言葉の意味が、ようやくハッキリと腑に落ちてきた。それは、「前に未来を見る」のではなく、「前に過去を見る」という意味だったのだ。
つまり、時間は物の側から立ち上がり、私の方へと流れ込んでくる。それが“生成の時間”の方向であり、近代以前の人々が無意識に抱いていた時間感覚だったと言える。
けれども、近代以降、人間はこの感覚を反転させ、視線の前方を未来と見なし、「私が未来に向かって進む」という構文に囚われてきた。
この構文を反転させるには、一度、自らの意識を“持続”として物の内部に入り込ませる必要がある(4次元の奥行きに入るということ)。すなわち、ψ1→ψ3→ψ5→ψ7→ψ9というように、最終的には思形を通じて、物の中で自己が再生成されるという、「位置の等換(イチノトウカン)」を起こさねばならない。
この思考体験が深まってくると──見えてくるのは、「私が物を見る」のではなく、「私が物である」という、根源的な空間の入替のリアリティだ。
これによって、自分自身が、持続としての“生成存在”であるという感覚が、ようやく芽生えてくるのである。
By kohsen • 01_ヌーソロジー • 0 • Tags: OCOT情報