12月 20 2025
空間構文についてまたまた説明
空間構文とは、私たちが「見る」その行為を裏で支えている自己言語である。それは言葉ではないが、言語のように構造を持ち、意味を生成し、関係性を織りなす幾何学的な文法である。
物理学が数式で世界を記述するなら、ヌーソロジーは空間構文で思考と空間の同時発生を記述する。
この構文は、もはや主体の中だけにあるものではない。それは現実のなかで、自己と他者の関係性として顕現する空間そのものであり、存在を差異として記述しなおす、新しい世界記述のための幾何学である。
見えの反転こそ、世界の始まり
なぜこの構文が必要なのか?
それは、私たちがあまりにも「見え」を外に投影してしまっているからだ。見ているのは「私」であるはずなのに、その視線をいつしか他者からの視線にすり替えて、「私が見ている世界」を「誰もが見ている外の世界」だと信じてしまう。
ここに、近代以降の人間の「自己喪失」がある。私たちは、自分の“見る”という原点を失った。そして、自らが作り出した空間を、自分とは無関係なものとして、「ただそこにあるもの」として客体化してしまったのだ。
しかし、気づいてほしい。「見え」は常に“私の中”からしか始まらない。この逆転に気づくとき、私たちは初めて空間とともに自己を再発見することになる。




12月 22 2025
早く、新しい地平に立とう
「他者視点からしか世界を見れていない」多くの人たちに対して、「何とか自己視点から世界を見る」ということの感覚を伝える方法はないものか、日夜、分かりやすい表現を考えているところです。
私たちは、ふだん「物がそこにある」「外に世界が広がっている」と思っています。でもそれって本当に“外にある”んでしょうか?
実は、普通にいう“見る”という行為そのものが、すでに他者の視点に自分を置き換えて世界を見ているのです。
つまり、あなたが「目の前の世界」だと思っているものは、
あなた自身の内的な精神の宇宙を、他者の視点を通して見ている像にすぎない、ということです。
コンパクトに言うとこんな感じです。
物質世界:あなたの精神の「裏側」にできた“影”
精神世界:あなたがまだ“裏返しに見る”前の、本来の構造
つまり、この世界は、他者の眼差しの中に映る、あなた自身の“内在世界”なのです。
今見ている世界はあなたの外にあるんじゃない。あなたが、“他者の視点に自分を投げ込んだ”結果として立ち上がっているものにすぎない。
この構造に気づいたとき、あなたは 精神が世界を創っているという、まったく新しい地平に立ちます。
By kohsen • 01_ヌーソロジー • 0